仕事で大きな成果を挙げていくには「自信を持つ」ことが必要だと筆者は考えています。自信がないと,大胆な企画や発想ができなくなり,そこそこの成果しか挙げられません。そこそこの成果でも普段は悪くはないのですが,いつの日か大きな成果が求められる時が来ます。個人にとっても会社にとっても,自信を持って仕事をすることはとても大切なことなのです。

自分を信じる

 自信を持つには,自分を信じることから始める必要があります。そのためには,精神を常にポジティブな状態,つまり積極的で前向きな「プラス意識」に保たねばなりません。具体的には,ポジティブな思考,ポジティブな言葉,ポジティブな行動がそれぞれ良い方向に作用し合うことによって,人は自信を持てるようになります。

成功体験を積み重ねる

 自信を持つには,成功体験,つまり成果を挙げることも有効です。しかし,最初から大きな成果を出す必要はありません。まずは小さな目標から始めて成功体験を積み重ねていきましょう。そして,小さな成功を達成したら自分にささやかな“ご褒美”を与えます。

小さな目標ご褒美
毎日仕事が終わったら,机の上を整理整頓する1週間継続で少しリッチなコーヒー1杯
毎朝,職場で「おはよう」のあいさつ1カ月間継続で愛読誌を購入
QC活動の講習会に参加する参加した日の帰りにビール1杯
会議で積極的に発言する年間50回以上で新しいPCを購入
休日には家族の手伝いをする昼食に大好物の焼肉定食
家族と月に1回は外食に行く1年間継続でフォトフレームを購入

いろいろ試してみよう

 ご褒美を自分に与えること以外にも,自信を持つためのアイデアはいろいろとあります。各自で工夫して実行してみましょう。最近は若い方だけでなく,ベテランの方,人生経験の豊富な方々が自信を喪失しているケースが急激に増えています。競争の激化,環境の変化,ストレスの積み重ねなどさまざまな原因があると思いますが,悩むだけでなく,冷静に現実を見つめて対処していきましょう。そのためには,何か一つでよいから自信を持つことです。その小さな自信が核となって,さらに大きな自信につながっていくのです。自信を持つことはスキルアップに確実に役立ちます。