今や,世界最大のFPD立国としての地位を確立した韓国。現地に本社を置く韓国最大のディスプレイ関連調査会社「Displaybank」が,液晶パネル,PDP,有機EL,そしていよいよ市場が本格化する電子ペーパーなどのFPDデバイスから,これらのディスプレイを採用した新アプリケーション,タッチパネルなど注目のパネル部材まで網羅し,最新の市場/技術動向をお届けする。そして,めまぐるしく展開する世界FPD産業におけるサバイバル戦略を探る。
韓国発FPDサバイバル競争を読む,Displaybankレポート
今や,世界最大のFPD立国としての地位を確立した韓国。現地に本社を置く韓国最大のディスプレイ関連調査会社「Displaybank」が,液晶パネル,PDP,有機EL,そしていよいよ市場が本格化する電子ペーパーなどのFPDデバイスから,これらのディスプレイを採用した新アプリケーション,タッチパネルなど注目のパネル部材まで網羅し,最新の市場/技術動向をお届けする。そして,めまぐるしく展開する世界FPD産業におけるサバイバル戦略を探る。
目次
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世界のテレビ市場展望(第3回)中長期の成長にメド
前回のコラムでは2010年のテレビ市場拡大のチャンスを分析し,代替需要(買い替え需要),新興地域でのFPDテレビの比率拡大,「LED TV」と呼ばれるLEDバックライト搭載液晶テレビ,3Dテレビ,“クロスオーバー・テレビ”などについてまとめた。今回は,その先の2011年以降の市場について,表示素子…
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世界のテレビ市場展望(第2回)2010年は市場拡大のチャンス
前回のコラムでは,2009年の世界テレビ市場を振り返ってみた。出荷台数と売上高,価格のトレンドを通じて,テレビ市場の回復や中国市場,「LED TV」と呼ばれるLEDバックライト搭載液晶テレビなどの肯定的な要因についても分析した。今回のコラムでは,2010年にはどのようなチャンスがあるかをまとめ,今…
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世界のテレビ市場展望(第1回)新たな希望
2009年のテレビ市場を振り返ると,当初は憂慮されたものの,景気低迷をよく乗り越えたといえる。下期にテレビ需要が盛り上がるなど,再び成長軌道に入った。こうしたテレビ市場の回復は,2009年を危機と捉えたメーカーの戦略が有効に機能したものと評価される。また,厳しい市況の中で,各社は新たな希望を見いだ…
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LED TV市場が急拡大,2010年は“LED TV一般化”の元年に
今回のコラムでは,LEDバックライトを搭載した液晶テレビ(以下,LED TV)市場が急拡大している理由と,主な企業の販売現状などから,LED TVについて中長期的に市場を展望する。LED TVは2004年に初めて製品化され,5年後の2009年には世界販売台数が300万台以上に急拡大し,市場が本格的…
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ITOフィルム産業,その最前線と韓国企業の躍進
タッチ・パネル(タッチ・スクリーン・パネル,TSPとも呼ばれる)は,ITOフィルム,ITOガラス,コントローラICに加え,エッチャントや光学用透明粘着材(optical clear adhesive:OCA)などを用いて製造する。このうちITOフィルムは,タッチ・パネルの上板と下板の役割を果たすと…
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FPD,次なる主戦場は“紙の代替”
電子ペーパーは,通常の紙と同様に光源を持たない反射型表示素子で,電源を消してもイメージが維持されるメモリー機能を持つディスプレイを指す。大部分の電子ペーパーは,液晶ディスプレイに比べて視野角や解像度に優れ,ガラス/プラスチック/金属/紙など様々な基板上に実現できる。また,製造方法がシンプルで,ロー…
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韓国偏光板メーカーの躍進
2008年下期からの大型液晶パネル市況の落ち込みは,前例のないほど急激だった。しかし,これを機会に躍進したメーカーもある。その一例が韓国の偏光板メーカーだ。これまで日本勢が得意としていた分野だが,特に,LG Chem, Ltd.とACE Digitech Co., Ltd.の韓国2社が大きくシェア…
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2009年は「LED TV」の元年
2009年の液晶テレビの新製品(4月発売分まで)では,「240Hz駆動」,「LED TV」(LED光源のバックライト・ユニットを搭載し液晶テレビ),「インターネットTV」,「ワイヤレス」などが,新たなマーケティング・ポイントとして浮上した。このうち最も活発なのは,やはりLED TVだ。トップ・メー…