NMDレポート
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発売相次ぐソーラー・ケータイ,太陽電池と実装技術の融合で実現
KDDIとソフトバンクモバイルに続いて,NTTドコモが太陽電池を搭載する携帯電話機の発売を明らかにした。これらの携帯電話機と太陽電池モジュールを開発したのは,シャープである。シャープは,LSIパッケージなどに使う実装技術を活用することで,太陽電池モジュールの厚さを約800μmに抑え込んで,携帯電話…
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「同じ装置を大量に出荷できる恵まれた市場は,もう期待できない」,レーザーテック岡林社長
世界的な景気の悪化にともなって,半導体・FPD製造装置メーカーは軒並み業績を悪化させ,事業の継続を断念する企業も相次いでいる。ただでさえ,半導体・FPDではデバイス・メーカーの寡占化が進み,新規の工場建設が限定される状況にある。そこに,世界的な不況が重なった。これまでデバイス市場の急激な伸びを背景と…
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LED照明の標準化で先行した韓国,狙うは国際的なリーダーシップ
照明機器市場は現在,世界規模で約710億ドル(7兆円程度)とされる。LED照明に注目が集まるゆえんは,まさにこの市場規模の大きさにある。住宅用や施設用,道路灯など,さまざまな照明分野で既存照明からLED照明への置き換えが期待される。消費電力の低い照明に切り替えようというグリーン化推進の動きは,各国政…
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Liイオン2次電池,「海外の追い上げが非常に厳しく,このままでは危ない---NEDOの弓取氏に聞く
“オールジャパン”による2次電池研究開発プロジェクトが動き出す。新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)が公募していた2009年度からの新規プロジェクト「革新型蓄電池先端科学基礎研究事業」の実施主体として,京都大学を中心に国内の7大学(再委託を含む)と3研究機関,そして12企業が結集したコン…
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キヤノンが研究動向を定量化,戦略決定を客観的に
キヤノンの販売会社であるキヤノンマーケティングジャパンは,エレクトロニクス業界における研究動向を定量化する試みを始めた。これまで直感や感覚に頼ることの多かった研究開発における戦略決定を,客観的に行えるようにする狙い。
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SID 2009総括~見えてきたFPDの新たな潮流
SID 2009における技術開発動向を,総括レポートとして報告する。著者は今年のSIDで,FPDの新たな潮流が見えてきたと感じている。今年の開催地San Antonioは,テキサス州南部にありメキシコとの国境に近い。人口は126万人,全米有数の大都市である。西部開拓時代の雰囲気を色濃く残す歴史の街で…
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2.7型QHDパネルに1.1Gビット/秒で画像データを伝送,光配線搭載の携帯電話機で
オムロンが,フレキシブルな光配線モジュールを組み込んだ折り畳み型の携帯電話機を試作した。光配線は,アプリケーションLSIとディスプレイ用ドライバIC間のデータ伝送に使われ,電気配線を大きく上回るデータ伝送速度を実現できるのが強みだ。同社は,光導波路を使った受発光モジュールを開発しており,これまでも…
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様変わりしたVLSIシンポ,“半導体業界の今”を映す
2009年6月15日に開幕する「2009 Symposium on VLSI Technology」は,これまでとは大きく様変わりしたものとなる。微細化以外の技術進化を志向する論文が格段に増える。Geや化合物半導体,グラフェンといった新材料や,新たな動作原理を利用した次世代トランジスタ技術の発表が…
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用途広がる太陽電池,関連メーカーの動きが活発に
これまで住宅用が中心だった太陽電池の用途が広がってきた。2009年5月にトヨタ自動車のハイブリッド車「プリウス」が,2009年6月にKDDIの携帯電話機「SOLAR PHONE SH002」が,太陽電池を搭載して登場した。今後も,太陽電池を搭載する機器は増えそうである。KDDIに次いで2009年8月…
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ファブライト化に賭けた富士通,社内IT部門との連携で生き残り模索
「2009 年度最大の懸案事項」,「他社とはビジネス・モデルが違う。コストはテクノロジーソリューション事業で吸収できる」(いずれも富士通代表取締役社長の野副州旦氏)。この二つの発言が,富士通グループの中で半導体事業を担う富士通マイクロエレクトロニクスのグループ内での位置付けを端的に表している。すな…