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安井至の21世紀的デジタルガジェット選び

だんだん大変なことになってきたデジカメ・データの長期保存

  • 安井 至=製品評価技術基盤機構 (NITE)理事長
  • 2009/05/13 15:00
  • 1/6ページ

 最近困っていることがひとつある。パソコンに保存したデジカメのファイルがとうとう60Gバイトを超えてしまったので,これをどうやって長期間保存するか,という問題である。

 パソコンの状況は人それぞれだと思うが,ここ数年,我が家のデスクトップ・パソコンはほぼ家内専用で,筆者はビデオ・ファイルを扱うときぐらいにしか使わない。自分用には,ノートパソコン1台をほぼ常時持ち歩いていて,職場や自宅では,19~20インチのモニターとかなり良質なUSBキーボードをつないで使ってきた。生産性に大きく影響するのがやはりキーボードである。「FILCO」(ダイヤテック)や「Realforce」(東プレ)を愛用しているが,速く打てるので気持ちが良い。

 このような使い方をする理由は簡単で,必要なファイルがいつでも必ず手元にあることが,大きなドジをしない最大のコツだと思うからである。

 日常使うファイルをUSBメモリーに入れて,それだけ持ち運ぶようにしておけばよいではないか,といった思いも無い訳ではない。しかし,USBメモリーを紛失して,問題になるケースが結構報道されるので,それは避けている。小さなものは,基本的に紛失する危険性が高い。携帯電話サイズでもまだ危ない。

 また別の要素もある。職場のコンピュータ環境はセキュリティーが大変にうるさいため,好きなソフトを仕込む訳にはいかない。だからといって個人用のパソコンを職場のLANに繋ぐこともできない。そこで,自分のノートパソコンは,イー・モバイルで常時インターネットに繋ぐようにしている。これならお目こぼしをしてもらえる。

 こんな用途に使うパソコンの選択だが,CPUの性能が多少高くても低くても,文章を書くぐらいなら,どれでも同じようなものである。

 問題になるのは,ノートパソコン本体のHDDの容量で,その時点でもっとも大容量のHDDを持つ機種がいつも選択肢になってきた。このところの常用機は「Let’s note」(パナソニック)で,2002年に「R1」というモデル(HDDが20Gバイト)を使い始めてから「T2」,「T4」,「T5A」(HDD160Gバイト)と乗りついで,ごく最近,「R8」のプレミアムエディションになった。320GバイトのHDDを搭載していることになっているが,実際に使えるのは良く知られた表記の違いとインストール用のパーティションがあるため,290Gバイトである。毎日,930gのパソコンを持ち歩いているのだが,これでも重いことに間違いはない。パソコン側も揺すられぶつけられ,自己防衛が大変だと思うが,Let’s noteは割合と頑丈にできている。

 さて,本題に戻る。デジカメのファイルが何故問題になったか。

 極めてハードに使うものだから,ノートパソコンの寿命は非常に短い。長くても2年である。しかし,それ以前に,ソフト的な限界が来ることが多い。前に使っていたT5Aは,1年8カ月を経過していて,ときどき異常終了をするようになった。これを修理に出すと手元に戻るまでに1週間程度は掛かるだろう。

 だからといってOSの再インストールを自分でやるのもリスクが高すぎる。すでにVistaのアップデート・ファイルと思われるファイルが,winsxsなるディレクトリーに大量に溜まっている。それだけで7.6Gバイトもあるが,これを全部ネットから落として再インストールすることになるのだろうか。考えただけでゾッとする。

 加えて,HDDの残り容量が減ってくると,なんとなくシステムが不安定になるもので,できるだけ1/4程度は空きにしておきたい。となると,35Gバイトぐらいは開けておきたい。となると,T5Aの場合,HDDの容量は143Gバイトだったので,日常的に使えるのは,143Gバイト - 35Gバイト=108Gバイトであるが,2カ月ぐらい前から,この限界を超えていた。

 そこで,思い切ってデジカメのデータを外部に移すことにした。その容量を調べたら,全部で60Gバイト以上にもなっていたのである。

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