(画像のクリックで拡大)

12月3日
 帰国してからシリコンバレーの友人とメールのやりとりをした。

 「初めはソーラースケボーを考えていたんだけど、携帯電話のIDを認識して追尾してくる運搬ロボット(スケボータイプ)なんていう考えに発展してきたんだ」

 「そりゃおもしろい、移動体というより新エネルギーで動くロボットだね。それは乗り物&運搬車&バッテリーでもあるという考え方か。こんどこっちのミニカンファレンス(Google社員が自由に研究発表する場、聴講も自由)で話してみてよ」

 「発表するものでもないよ。それよりもっと真剣に考えなきゃならないのは、次世代の乗り物なんていうコンセプトではなくて、新しいエネルギーの供給方法なのでは」

 そんなメールで締めくくったら、

 「君もそう思うかい、Googleにとっては死活問題、検索エンジンを動かすサーバーの電力量はすさまじいもので石油に変わるエネルギー源を早急に確保しなければならない。個人的にいっしょに挑戦してみないか」などという熱いメールがきた。

 もうすぐ2009年。もはや乗り物の開発ではない。サービスの開発でもない。これからはエネルギーの開発。そんな予感がする2008年の暮である。

―― 次回へ続く ――