懸案になっていた「ソーラースケボー」についてあれこれ調べたり、絵にしてみたりしてみた。けど、意味がないかもと、ちょっと思ったりしている。前回の記事のコメントでそんな意見を色々いただいたのだが、「ごもっとも!」と言うほかないのである。「ソーラー充電による電動モーター駆動のスケボー」の意味って、何だったんだろうか。

 ということで、当初のイメージを改めて思い起こしてみることにする。それは、「移動には石油エネルギーをなるべく使わないようにしたい」ということだった。それなら公共の交通手段を使うか、近距離なら自転車に乗るのが一番よさそうだ。その両方が必要という場面も想定できるが、そのために乗り物をバスや電車に持ち込むのはかなり面倒だ。となれば、最終的には手ぶらで歩くのが一番正解となる。つまり、ソーラーでもモーターでもスケボーでもないというわけだ。

 それでは「公共の交通手段さえあれば個人の乗り物なんぞは必要ない」ということで一件落着、このコラムも以降不要てなことになってしまい、小生としては、はなはだおもしろくない。ということで、初心に戻って考えてみることにしたわけである。

 「持ち運べる乗り物」を追求するということであれば、ソーラースケボーのコンセプトはアリかもと思う。第一、楽しそうだ。気を取り直して先日、キディランドでキックボードを買ってきて乗ってみた。疲れた。陸トレみたいだった。お巡りさんに見つかると怒られちゃうし。その点、自転車は楽でいい。そうでなければ、テクテク歩いた方が気軽でいいや。あ、また振り出しに戻ってしまった。

 いやいや、そんなことでメゲることはない。モノを作る前にはコンセプトを作る。正確にいうと、モノ作りとコンセプト作りを繰り返しながら進めていく。まるで双六のように回り道しながら3歩進んで2歩下がる。ときどき、振り出しに戻ることもあったりする。そんなものなのだ。

 そう思い直して、この1カ月をかけてあれこれ調べ考えてみた。とりあえず、その経過をご報告したい。