ガジェットとして必要な改善点

 個人的には,PND,Garmin社製「nuvi 360」を購入したのが,2007年の11月。それまでは,小型のパソコンに,マイクロソフト社製の地図ソフトを仕込み,USB経由でGPSを接続して使っていた。あるいは,Garmin社製のパソコン・ソフトとGarmin社製のUSB-GPSを接続して使っていた。Garmin社製のソフトは,自社製のGPSユニットでないと動かないのだ。

 それが昨年からPNDになって,車への設置がすごく楽になった。車載用としては,電源を車から供給すれば,若干の不満は残るものの,要求はほぼ満たされる状態になったように思える。

 PNDを,手にもって街を歩くときに使うことはできるのだろうか。最近,日本人も個人旅行で海外に出かける人が増えた。そうなると,GPSは迷子回避の有力な武器である。

 ところが,まだまだ完成度が低いのが残念である。最大の問題は,電池の消耗である。Garminのnuvi 360の場合でも,安心して使えるのは,2~3時間である。

 携帯電話機でのGPS機能の利用でも問題になるのが,やはり電池の持ちである。GPSを使うと,どうも電池の消耗が激しいようだ。地図を出さないアプリであっても同様だから,GPSのチップそれ自身の消費電力が大きいのではないかと思う。もっとも,画面表示を連続的に行うためかもしれないが。

 Nokiaの「N95」(ソフトバンクの「X02NK」)の場合だと,通常の待ち受けなら,2~3日程度は電池が持つが(短い!),GPSをONにしていると,3時間しか持たない。