無料だけあって,Nokia製の地図は,使いにくい。精度がかなり高いヨーロッパなどでも,地名が図上に出てこないものだから,よく知っている地域では使えても,知らない地域では,かなり判別が難しい。
精度が低い地域の代表が日本で,日本の地図はまったくダメである。一方,同じアジアでも,タイの地図はかなりマシで,地名の表示も適切である。
日本製の携帯電話機でも海外で使うことが可能になった。「Global NAVITIME」が提供されるようになったからである。ただし,電波の形式の問題があり,使えるのはNTTドコモかソフトバンクモバイルだけである。
実際どのぐらい使えるものなのか,まだチェックをするチャンスがない。携帯電話機の場合,インターネット・アクセスをして地図情報をダウンロードする訳だから,かなりのアクセス料金が発生することを覚悟しなければならないだろう。
もっとも日本国内のNAVITIMEは,比較的データ量が少ないようであるが。海外のものが同様かどうか,未確認である。このあたりの情報提供が不十分である。
地図データが入手可能な国
地図が完備されていない国ではどうするのか。アジア諸国も,タイをはじめとして,地図が若干ではあるが,入手できる国が増えてきた。
アジア地域でNokiaの地図が提供されている国は,中国(精度まずまず),香港(精度まずまず),インド,インドネシア,日本,クエート,マレーシア,バーレーン,オーマン,カタール,サウジアラビア,シンガポール,台湾,タイ(精度まずまず),UAE,アルメニア,アゼルバイジャン,の諸国である。
ちなみに,Global NAVITIMEがサービスを提供している地域は,地図が完備した地域に加え,アジアでは,マレーシア,タイ,シンガポールである。