観光旅行で海外に行く場合,もしもツアーなどではなく,自分自身で動くことを前提とすれば,さまざまな便利デジタル・ガジェットがあるとうれしい。個人的な出張であれば,頼りになるデジタル・ガジェットがますます必要だろう。

 電子メールを受信するためのなんらかのデバイス,そして,地図と関連するデバイス,この2種類が主なものだろうか。

 電子メールの送受信に関しては,余程の途上国に行かない限りなんとかなるようになった。料金を気にしなければ,日本で使っている携帯電話機で「Google Mobile」 などにアクセスしてメール送受信が可能になった国も多い。いずれにしても,この面での進歩はなかなかなので,すでに解決と見たい。

 となると,個人ベースで移動をするときの迷子防止の地図,もしもドライブをするのであれば,カーナビをどうするか,これが未だに課題だ。国内の運転でカーナビに全面依存していると,見知らぬ国で紙の地図だけを頼りに運転をすることには,相当な不安がある。しかし,こちらも完全ではないものの,解決策が入手できる状態になりつつある。

地図サービスの現状

 ドライブや個人ベースで旅行ができる国は,治安上の理由でかなり限られており,それらの国では,地図サービスもすでに完備,もしくは普及しはじめている。

 地図サービスは,国による差が非常に大きい。その量と質は,国の先進性とほぼ比例している。「Google Maps」を見れば,それぞれの国の地図がどこまで公開されているか,一目瞭然である。

 先進性以外にも理由はある。お隣の国,韓国は,恐らく軍事機密なのだろう,Google Maps上で地図を公開していない。むしろ,中国の方が公開度が高い。