コックピットに似せたバイクの操縦パネル(キャノピーがじゃまだし、こんなに計器は いらいないが、ゴッコということで)
コックピットに似せたバイクの操縦パネル(キャノピーがじゃまだし、こんなに計器は いらいないが、ゴッコということで) (画像のクリックで拡大)

 喜び勇んで本コラムの編集担当者にメールで自慢したら「ぼかぁーこっち」とメッサーシュミットKR200の写真を添付してくるではないか。わが輩も昔、イギリスのとある街をぶらついていたらメッサーシュミットの町工場があり、あの「戦闘機の翼を取っただけ」みたいな卵カーをいい男たちが嬉しそーに修理したり乗ったりしていたのを印象的に憶えている。

 戦争には大反対するが、男の子というのはいくつになってもこういったプラモデルとか飛行機だの戦闘機ごっこが大好きなのである。少年のころ「少年マガジン」「少年サンデー」で「紫電改のタカ」とか「ワイルド7」とか毎週読んでたなぁ。いい大人になっても、思い出しても血沸き肉踊るものですな。オスはどうもそんな生き物として作られているらしい。

 それを作った開発者たちも試作品を4機くらい作って、みんなで空中戦をやっていたという噂もあるらしい。本当なら、なんともうらやましい限りである。「まだあるならぜひ乗りたい」と早速メールしたら「問い合わせたら、まさに近々捨てる予定だったそうだ、まだ動くのでは」というので、近くそのアルバトロスを再起動させるべく交渉してもらうことにした。

 バイクといわれると、小さな50ccでも心が躍る。かつてバイクでアメリカ大陸横断を敢行し、それでもってバイク熱も燃え尽きたと思っていたのだが、この話を聞くやドックンドックンと胸の奥から鼓動が聞こえ始めた。

4輪バギー車の天井を太陽電池にした未来モデルのイメージスケッチ
4輪バギー車の天井を太陽電池にした未来モデルのイメージスケッチ (画像のクリックで拡大)

 「いやいやいいじゃない。ほかにもやつらが隠しているお宝があるんじゃないのか、知ってたらもったいぶらずに吐け」と詰め寄ったら「うーーんと、ATVとかもあったかなー、これはアメリカで大ヒットした4人乗りのバギーみたいなもんだけど。それと・・・」。「わわわかった、電動アシストバイク、アルバトロス、燃料電池スクーター、ATV それ全部試乗させてもらえるよう頼んでよ」とせがむと、「いいすよー、先方がいいって言ったらの話しですけどね」となった。