iPhoneが登場
軽やかになるネット端末

日経エレクトロニクス表紙

 社名から「Computer」を外して事業領域の拡大を宣言した米Apple社が,6月29日に発売した同社初の携帯電話機「iPhone」は,米国市場で熱狂的に迎え入れられた。本誌は発売と同時に端末を入手し,ハードウエアとユーザー・インタフェースをいち早く分析。7月16日号に掲載した速報記事は,2007年に最も読まれた記事の2位に入るなど,読者の好評を博した。

 iPhoneが象徴するのは,インターネットへのアクセスに使う機器が,どんどん身軽になっていることである。通常の携帯電話機と比べて,iPhoneのユーザーはインターネットの利用頻度が桁違いに多いという。パソコンでも,ノート機の比率がますます増えている。9月30日に松下電池工業の工場で発生した火災は,予想以上の増産に沸くノート・パソコン業界に衝撃を与えた。

 2007年に,読者が参考になったと評価した記事でも,携帯機器の機能強化につながる話題が多かった。100Gバイトのフラッシュ・メモリの価格が2010年にも1万円になると予測した記事や,ワイヤレスで機器に給電する技術の記事に対する評価が高かった。

2007年に読まれた記事 BEST 3
  1. 故障率40%超のXbox 360,熱設計の不備の公算大(7月30日号)
  2. iPhone徹底分析(7月16日号)
  3. 松下電池のLiイオン工場火災,1000万セル以上に影響(10月22日号)
2007年に評価が高かった記事 BEST 3
  1. 100Gバイト・フラッシュ,2010年に1万円へ(5月21日号)
  2. ついに電源もワイヤレス(3月26日号)
  3. 故障率40%超のXbox 360,熱設計の不備の公算大(7月30日号)

「読まれた記事」「評価が高かった記事」は読者アンケートの結果による

―― 【次回】2010年以降を目指して ――