不具合が相次ぐ
話題を集めた「PS2」も

日経エレクトロニクス表紙

 コンピュータの誤作動の可能性が懸念された,いわゆる「2000年問題」の話題で幕が開いた2000年。2000年問題そのものは大きな混乱もなく終結したが,エレクトロニクス業界では「不具合」に関する話題が相次いだ。頻発する製品の不具合を受け,11月20日号ではメーカーの対処の仕方こそが問われているとした特集記事「不具合と向きあう」を掲載し,好評を博した。

 3月4日に発売された「プレイステーション 2」(PS2)も,2000年のエレクトロニクス業界の話題を席巻した。発売を待ちわびたのは,一般消費者だけでなかった。どのような技術が詰め込まれているのかを探りたいエレクトロニクス技術者に向けて,発売したばかりのPS2を分解し,3月13日号の解説記事「PS2は,分解してもスゴかった」で速報した。この年に読まれた記事,読者の評価が高かった記事共に1位となり,注目の高さをうかがわせた。

 しかし,PS2の発売直後,専用メモリ・カードやDVDの再生機能の不具合が続出した。3月27日号に掲載した「プレステ2の不具合騒動,事態の収拾にSCEは困窮」は,最も読まれた記事の2位にランクインした。

2000年に読まれた記事 BEST 3
  1. PS2は,分解してもスゴかった(3月13日号)
  2. プレステ2の不具合騒動,事態の収拾にSCEは困窮(3月27日号)
  3. 僕が会社をやめたわけ(1月31日号)
2000年に評価が高かった記事 BEST 3
  1. PS2は,分解してもスゴかった(3月13日号)
  2. つながらないBluetooth(7月31日号)
  3. 製造部門はいらない(11月6日号)

「読まれた記事」「評価が高かった記事」は読者アンケートの結果による

本記事は,2006年7月に発行した日経エレクトロニクス創刊35周年特別編集版「電子産業35年の軌跡」から転載しました。内容は執筆時の情報に基づいており,現在では異なる場合があります

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