iPhoneの弱点を探す

 さて,国産ケータイ強化策を考える前に,iPhoneの強み,弱みはどこにあると考えるべきなのか。

 強みは,細かいことを言い出せばキリがないが,「斬新さと,見せびらかせたくなること」だろう。

 それでは,弱点はなにか。本体などの修理代,さらには,電池の交換ができないことなのではないか。保守関係の金額は以下のようである。

 全損や複数のへこみ(打痕),水濡れなど重度の故障と判定された場合,保証期間に関わらず,ユーザーが費用を全額負担するとのことで,8GBモデルの場合は5万1975円,16GBモデルの場合は6万3525円かかる。

 軽微な傷,へこみなど軽度の故障の場合は,費用の一部をユーザーが負担し,8GBモデルで2万520円,16GBモデルで2万9520円かかる。

 またバッテリーの機能低下に対して,Appleでは「iPhoneバッテリー交換プログラム」を用意している。価格は9800円で,バッテリー交換ではなく,本体交換となっており,内部のデータはユーザー自身が事前にバックアップして,移行することになる。

 特に,バッテリーが交換できず,本体交換になることは,価格の高さを含めて,大きなデメリットだろう。

 デジタル・ガジェットは,ややもすると,消耗品扱いをされる。使えなくなれば,ゴミになる。Appleとしては,その時点で買い換えて貰えば良い,という思想なのだろう。しかし,このような考え方は,デジタル・ガジェットの楽しみ方の一つを奪う。