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コラム

「茶陶」第3話 『「らしさ」とは何か』

2008/07/31 15:00
文:松井 亜芸子=フリーランス ライター,仲森 智博=編集委員 撮影:藤森 武
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十二代永樂和全作「青地ノ箔絵金襴手鉢」。見込みは染付で、他の部分は萌葱色の地に金箔で図柄を表している。

 永樂家では、信楽焼などの国焼きから、中国製のいわゆる唐物、朝鮮半島製の高麗もの、オランダ風のもの、さらには室町時代や桃山時代の古い様式からモダンなものまで、さまざまなやきものをモチーフとした作品を手がける。決まった種類のものを一定の量だけ作るというのではなく、ほとんどの場合は注文に応じてありとあらゆる種類のものを、必要な数だけ作るという多種少量生産だ。

 注文に際して具体的にモチーフや具体的な図柄が指定される場合もあるが、「いつどういう席で使うものだからそれに合うものを作ってほしい」といった漠然とした要望しかないときもある。後者の場合は器形から装飾の様式までほぼ「おまかせ」ということになる。注文されるのは茶道具で、懐石道具などの食器類を含む。多くの場合は茶道具商や美術商を通して発注がある。

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