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モチベーション・ジレンマ――第三話・もの

2008/07/09 10:00
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木崎 『日経ものづくり』編集委員の木崎です。製造業の技術者にとってのモチベーション,さらにはモチベーションにまつわるジレンマについて議論する「モチベーション・ジレンマ」の第3回。“お金”,“人”に続いて,今回は“もの”について議論しましょう。

ものを造る最中にやりがいはあるか

勝力 前回の終わりに議論になったのが,「自分が開発や生産に携わっている“もの”を良くしようという気持ちは,技術者のモチベーションを高める要因として大きいのではないか」ということでした。

木村 主に設計者の方々に取材をする際にもよく話題に上がりますね。すごいものを開発しようと思う気持ちがあれば,多少の苦でも乗り越えられると。この中で,唯一メーカーに勤めたことがある大黒さんはどう思われますか?

大黒 いやー,私はメーカーに在籍していたといっても,生産管理畑にいたもので,1つの製品にどっぷり浸かって開発したという経験はないんですよ。ただ,研究開発部門に配属された同僚からは,新製品の開発に携わっている時期には,新しいものを造っているんだという力強いパワーが感じ取れましたね。

木村 やはり,良い“もの”を造っている最中というのは,かなりモチベーションが高まっているといえそうですね。

木崎 で,そういった予想を証明しようと考えて,先日,ニュース配信サービス『日経ものづくりNEWS』の読者を対象にして「やりがい」をテーマにアンケートを行ったのです。いくつか質問をした中に,やりがいを感じるのは「自分がものを造る途中,あるいは形になったとき」なのか,もしくは「造ったものを人に役に立ててもらう時,その人が役立てている様子を知るとき」のどちらですか,というのを入れてみました。

勝力 そのアンケートは,技術者の方が対象ですよね。

木崎 回答者の職種を多い方から順番に紹介すると,33%が研究・開発,23%が設計,13%が生産技術・管理ですから,7割以上が技術者だと言えます。

大黒 であれば,「ものを造る途中」にやりがいを感じる人の方が圧倒的に多かったのでしょうか。


やりがいを感じる瞬間は? (画像のクリックで拡大)

木崎 そう思ったのですが,結果はこのようになりました。「ものを造る途中」を選んだ人が約47%,一方で「人に役立ててもらう時」を選んだ人が52%だったのです。技術系職場の人に限っても,それぞれ51%と48%,と真っ二つでした。

木村 何だかちょっと意外ですよね。私が取材で聞いて抱いていたイメージと大分違います。

大黒 私も予想外です。プラモデル世代の我々としては,“もの”を造る過程に,やりがいや喜びを感じているものだとばかり思っていました。

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