重要なのは、「社員のために食材をどう供給するか」ということ。これこそが、よいアイデア出しの基本であるということだ。いいアイデアとは美味い料理と同じで、よい食材を自分の足で集めてきて煮たり焼いたり切ったりしながら生み出すものだ。

 数年前まで企業は、金の卵を海外に送り出し、海外駐在だの社費留学だのを経験させてから日本に呼び戻すなどという方法で人材を育成していたものだ。ところが最近は、そういったダイナミックな人材を育成する話はちっとも聞かない。外に出て、現場であれこれ考えることもエリートの仕事だと認識していた時代はもう終わってしまったのか。

 もう一度、レトルト食品でなく、まともな日本料理を作る料理の達人を育てることから始めてみないか。せひ考えてみてほしい。

 以上
__________________________________

 とまぁ、誠心誠意、友の窮地を救わんとあれこれ知恵をしぼって2時間もかけ、途方もないうんちくメールをしたためたのでございます。で、その返事が翌日には届きました。たった一言だけ、こう書かれていたのでございます。

 「社長に言ってくれ」

 てめぇ、ばかやろ、小滝、オレがせっかく考えてやったのにてめえ、おまえこそ何にも考えてねぇだろ、オ・タ・キー!一昨日の飲み代払いやがれー、2380円貸しだぞ、こらー。

読者の方へ
この連載では“起業案100を書きなぐる”をマラソンしてみようと思います。
身の回りの体験をヒントに脳裏に浮かぶ起業空想ロマンを書きなぐりしてみようと思うのです。
「人気がないから今回まで」と編集担当者が言えばそれまでですが、インターネット時代だから続きは我輩のサイトで行う所存でございます。