家電・モバイル ボリュームゾーンの最新動向を知る
 

 「一時的に出荷台数が増えても価格の高さがネックになって伸び悩む。将来はこの分類がなくなるとみている」(台湾Market Intelligence Center)

 「安価なWindows搭載ノート・パソコンとほとんど価格差がない。Intel社にお付き合いはするものの,主に期待するのは自社の宣伝効果」(パソコン・メーカー幹部)

 前者は,UMPC(Ultra-Mobile PC),後者はMID(Mobile Internet Devices)に対するコメントだ。これらは,米Microsoft社や米Intel社が提唱する,超小型パソコンの名称である。Microsoft社によれば前者の構成要件は,7型以下のタッチパネルやWindows Vistaを搭載すること。Intel社は後者の条件として,同社の新マイクロプロセサ「Atom」や無線通信機能などを内蔵し,ポケットに入る外形寸法で電池寿命が4時間以上であることなどを挙げている。

 いずれも,大きさが携帯電話機とノート・パソコンの間にある製品である。現在,パソコン業界が巨大な潜在市場があると期待している領域だ。それにも関わらずこれだけ否定的なコメントが相次ぐのはなぜなのか。

分類間の競争は避けられない
分類間の競争は避けられない
安価で小型軽量なパソコンに関連した商品分類の仕様を比較した(a,b)。パソコン・メーカー側の理解を優先したため,Intel社やMicrosoft社の定義とは必ずしも一致しない。なお,Intel社はMIDの構成要件を次の通りとしている。Atomと専用チップセット,無線接続機能を内蔵し,ポケットに入る外形寸法でありながらバッテリー寿命が4時間以上であること。Microsoft社のUMPCに対する構成要件は,7型以下のタッチパネル液晶,Windows Vistaを搭載することである。『日経エレクトロニクス』,2008年5月5日号,p.51から。

 最大の理由は,UMPCやMIDの価格が高いことである。2年ほど前に出荷が始まったUMPCは,現在でも価格が900米ドル以上もする。2008年半ば以降に出荷が始まるとみられるMIDは,500米ドル程度の値段が付きそうだ。これでは,低価格化が進むWindows搭載ノート・パソコンと大して変わらない。UMPCやMIDよりも安いノート・パソコンさえある。

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