そんなことで、とりあえず企画案を描くことになったのだが、それは以下のようなものだ。

○市場導入チャンスは炭素税導入期
オンラインテレビ電話サービスを開発し、炭素税導入に対応した企業の飛行機出張禁止に代わるコミュニケーション・ツールとして提案する。特に海外出張の多いグローバル産業と貿易産業がターゲット。

○企画概要は3ポイント
(1)自動通訳機能:日本語と相手先の言語をお互いに同時自動通訳できるようにする。こうすれば、現地に出張するより商談が円滑にいく可能性だってある。この付加価値をオリジナルサービスとしてPRする。
(2)NOデジタルデバイド設計:高齢者役員、デジタル苦手社員などが簡単に操作できるインタフェースを設計する。基本版についてはGoogleのように広告収益構造を採用し、無料でサービスを提供する。こうして使い方になれてもらい、有償の多機能型への移行を促す。
(3)コラボレーション拡張機能:報告・相談・連絡だけのやりとりではなく、アイデア出しが盛り上がるような演出機能にも配慮する。高画質、大画面で相手の顔をくっきりと映し出すリアル感を追求するのも一案。3Dのアバターサービスなども考慮。

起業ポイント
(1)先手必勝:市場予測がグレーゾーンのうちにビジネス仮説をたて裏付けデータを収集
(2)企業メリット:独自アイデアと目的達成が企業メリットにつながるマッチング・ポイントを探る
(3)アイデアの可視化:図解しながら提案の成功要因を論理的に加工してゆく

 これで事業案はOK、あとはイギリスの銀行とドイツの低炭素経営コンサルタントに直接乗り込んで交渉をまとめればいい。

 おっと、飛行機はマズいんだっけ。どうしよう・・・。

読者の方へ

この連載では“起業案100を書きなぐる”をマラソンしてみようと思います。

身の回りの体験をヒントに脳裏に浮かぶ起業空想ロマンを書きなぐりしてみようと思うのです。

「人気がないから今回まで」と編集担当者が言えばそれまでですが、インターネット時代だから続きは我輩のサイトで行う所存でございます。