技術経営 技術者が知っておきたい経営と市場の最新情報
 
久保田達也=サイバー大学IT学部教授,イッツ代表,冒険家
2008/02/12 14:50
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 日経BP社のある白金高輪駅の近くに「phiten」という店がある。打ち合わせに行く途中,ウィンドウ越しに高橋尚子などの有名スポーツ選手がユニフォームには似合わないネックレスをつけている写真が並んでいるのを見つけてしまい、誘引されるように店に入ってしまった。いい歳なのにサーフィンとか無理をして、体のあちこちにガタがきている上に、むち打ちの後遺症という持病まである。こう寒いと、それがなかなか辛い。ひょっとしたら効くかもという藁をもすがる気持ちが、私を後押ししたことは疑いない。

 これまでも、この手の健康グッズにはいやというほど授業料を支払ってきた。その学習効果を生かし、早足に店内を移動する。そう、店員に捕まらないようにするためだ。

 ところが敵は一枚上手であった。店長に捕まり、「お客さんはラッキーだ、今日は特別サービスデーなんです」と、有無を言わさず肩に何やらシールを貼られてしまったのである。「首がほーら、曲がるようになったでしょ」と暗示をかけるように諭しながら、さらなるサービス連射攻撃を繰り出す。

 椅子に座らせられ、まずは15kgほどの重りを持ち上げさせられた。その後、肩にTシャツをかけられてからもう一度持ち上げてみろと言う。言われた通りに上げてみたら、何となく軽い、ような気がする。「いやいや、騙されてはいかん」と自分に言い聞かせていることを見透かしたかのように、店長はそのTシャツをはぎ取り、もう一度持ち上げてみろと言う。やってみたら、めちゃくちゃ重い。その後何度もTシャツを掛けたり取ったりしながら試したが、最後はTシャツなしでは持ち上がらなくなってしまった。

 「これは本物だぁ」。そう思い込んだら最後、購買欲に歯止めがかからなくなる。なんでもチタンのなんちゃらが30も入っているとか、血行を良くするとか、銀を加えるともっと効くとか丁寧な説明を受けたが、そんなの関係ない。とにかく欲しい欲しいと、内なるもう一人の自分がのたうち回り始めるのだ。なにせ、長年苦しんできたむち打ちの後遺症である。それから解放されるのなら、財布の中身を全額はたいたとしても安いもの。その思いが自分をただの物欲亡者に変えていく。

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