趣旨
地球環境の守る活動を盛り上げ,継続させるには資金がいる。ということは,経営や投資といった経済活動そのものにメスを入れ,環境が保全される方向に投資が行われるようにして,新たな環境保全型の技術開発を促さねばならない。環境と経営,そして技術は三位一体となり,それぞれがほかに影響を与えながら,連鎖しつつ大きな流れを形作っていく。  こうした視点で幅広い活動をしているのが末吉竹二郎氏である。同氏の鋭い目で,環境と経営と技術について語っていただくコラムをお届けしたい。(Tech-On!編集)。
末吉竹二郎(すえよし・たけじろう)
国連環境計画・金融イニシアチブ(UNEPFI)特別顧問
1945年1月、鹿児島県生まれ。東京大学経済学部卒業後、三菱銀行入行。ニューヨーク支店長、同行取締役、東京三菱銀行信託会社(ニューヨーク)頭取、 日興アセットマネジメント副社長などを歴任。日興アセット時代にUNEPFIの運営委員会のメンバーに就任したのをきっかけに、この運動の支援に乗り出し た。2002年6月の退社を機に、UNEPFI国際会議の東京招致に専念。2003年10月の東京会議を成功裏に終え、現在も引き続きUNEPFIにかか わる。企業の社外取締役や社外監査役を務めるかたわら、環境問題や企業の社会的責任(CSR/SRI)について、各種審議会、講演、テレビなどを通じて啓 蒙に努めている。趣味はスポーツ。2003年ワイン・エキスパート呼称資格取得。
著書に『日本新生』(北星堂)、『カーボン・リスク』(北星堂、共著)、『有害連鎖』(幻冬舎)がある。