トヨタはコンパクトカー「ラクティス」を2005年10月3日に発表した。競争が激しいコンパクトカー市場において、「スタイリングの良さ」「運転する楽しさ」といったユーザーが求める要件をすべて満たすことを目標に開発した。開発のテーマは「高速大容量スタイリング」で、大人4人が快適に過ごせる室内空間と走行性能の両立を目指した。

図1◎新型車「ラクティス」。ボディサイズは全長3955×全幅1695×全高1640mmで、ホイールベースは2550mm。

 新型「ヴィッツ」と同じBプラットフォームがベースで、ヴィッツよりもホイールベースを90mm延長している。フロントのクラッシュボックス、ラジエータサポート、バンパービームなどの構造はヴィッツと同じで、ホイールベース延長分は主に後席空間の拡大に当てられている。前後席間の距離は925mmで、足下空間は420mm。全長は3955mmで、ヴィッツよりも205mm長い。

 ルーフにはガラス製の「パノラマルーフ」を採用したが、他社製品よりもガラス面積が大きく、ルーフ面積におけるガラスの占有率が72%と高いのが特徴。電動サンシェード付きのパノラマルーフを装着した「パノラマPackage」は「Gグレード」の場合で14万7000円ほどの価格アップ。

図2◎ボディカラーは「スーパーレッドV」。16インチホイールを四隅に配置し、踏ん張ったスタイリングが特徴。フロントのトレッドは1485mmで、ヴィッツよりも15mm広い。タイヤサイズは175-60/16。

図3◎パノラマルーフ装着車。一部車種ではパドルシフトを採用した。