日産自動車は2005年5月31日に発表した新型「セレナ」に1220mmスライド可能な2列目中央シート「セカンドマルチセンターシート」を採用した(関連記事)。「エルグランド」にも1250mmスライドできる同様のシートがあるが、スライド範囲が異なる。

 セレナで採用した中央シートは、もっとも前方にスライドさせた場合は1列目シートのテーブルとして利用でき、2列目から3列目にウオークスルーできる。後ろにスライドさせた場合は、2列目シートの中央シートとして機能するほか、テーブルとしても使える。一方、エルグランドでは、スライド範囲がやや後ろ寄りとなり、1列目の真横にテーブルとして置いて使うことはできない。


図1◎2列目中央シートは1列目脇にスライド可能。

 シートアレンジの多彩さは、中央シートだけではない。左右で1列目、2列目の折り畳み方を変えており、様々なモードが選べる。3mを超す長尺のものを積むときには左側シートの背もたれをすべて前側に畳むことで左側全体を長く使える。


図2◎左側シートの背もたれをすべて前側に畳める。