トヨタの「ハリアーハイブリッド」「クルーガーハイブリッド」は、3.3LのV型6気筒エンジンを搭載し、10・15モード燃費で17.8km/Lと小型車並みの低燃費を達成した。「カローラ」(1.5L、4AT、FF)の17.2km/Lよりも低燃費で、「イスト」(1.3L、4AT、FF)の18.0km/Lより若干落ちる程度。車両重量で比較するとハリアーハイブリッドはイストの2倍近いが、燃費は同レベルということになる。

図1◎「ハリアーハイブリッド」。車両重量は1930~1960kg。ベースモデルの「ハリアー」は前輪駆動モデルなら1600~1730kg。ただしベースモデルのエンジンは排気量2.4~3.0Lで、ハイブリッドの3.3Lとは異なる。

 燃費に優れる一方で、ハリアーハイブリッドは加速性能も向上させている。発進加速(0→100km/h)は7.3秒、追い越し加速(50→80km/h)は3.5秒。同社によると発進加速ではV8 SUVに、追い越し加速では排気量5.0Lセダンに匹敵するという。

 ただしこの燃費、高速走行を続けた場合は、それほど続かないようだ。米国版のハリアーハイブリッドである「Lexus RX400h」のスペックでは、高速モードの燃費が27mpg(11.48km/L)。ベースモデルの四輪駆動車よりも、12.5%ほどの燃費改善で、市街地の燃費が7割以上改善しているのとは対照的だ。