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 ホンダが2015年2月13日から発売したミニバンの新型ハイブリッド車「ジェイド」はホンダ車で初めてセンターコンソールにリチウムイオン電池を搭載した。

 トヨタ自動車ではミニバンのハイブリッド車である「エスティマハイブリッド」や「プリウスα」などでセンターコンソールに電池を積んでいるが、ホンダはこれまで荷室付近に置くケースがほとんどだった。

 ホンダが電池を前方に移したのは、3列目シートの居住性を向上させるため。3列目シートの下に置くことも検討したが、着座位置が高くなってしまい、天井との間隔が狭くなり居住性が悪化する。そこで、運転席と助手席の間にリチウムイオン電池を含むIPU(インテリジェントパワーユニット)を置いた。

 ハイブリッドシステムは「ヴェゼル」とほぼ同じで、IPUの構成部品も同様である。IPUには、前から冷却用のファン、インバーター(写真ではPDU)、ジャンクションボード、DC-DCコンバーター、ECU(電子制御ユニット)、リチウムイオン電池が並んでいる。