マツダの新型SUV(スポーツ・ユーティリティー・ビークル)「CX-3」では、エンジンもコンパクトカー「デミオ」のものを流用している。具体的には、排気量1.5Lのディーゼルエンジン「SKYACTIV-D 1.5」だ(図1)。ただ、これもデミオと全く同じではなく、幾つかの改良を加えている。
その1つが、最大トルクである。CX-3は、デミオより走りを重視するクルマであることから、ターボチャージャーの過給圧を高めたり、燃料噴射の量とタイミングと間隔を調整したりするなどして、中低速域のトルクを上げた。デミオのトルクは最大で250N・mだが、CX-3のそれは最大で270N・mと20N・mアップしている(図2)。