図◎「オーリス」の後部開口部
図◎「オーリス」の後部開口部
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 トヨタ自動車は2012年8月20日に発売した新型「オーリス」で、ボディの静的ねじり剛性を10%高めたことを明らかにした。新型は先代と同様に「新MCプラットフォーム」を採用している。

 新型ではボディのスポット溶接点を従来に比べて増やしたほか、後部のハッチバック開口部周囲の形状や断面構造、板厚を変更した。開口部全体がなるべく閉断面になるようにするとともに、鋼板の板厚も厚くしたという。

 トヨタ自動車は設計部門と生産部門が協力して、「より良いクルマ」を造る活動を推進しており、以前なら生産部門に難色を示されることもあったスポット溶接点の変更も実現できたという。新型オーリスでは、デザインの刷新と走りの良さを訴求ポイントとして掲げており、プレス成形の難しい複雑な曲面形状を採用したほか、ステアリングコラムの剛性を高めて操舵フィーリングの改善も図った。

 なお、1.8Lエンジン搭載車では、電動パワーステアリングのギアレシオを先代よりもクイックとして、よりスポーティーな運転ができるようにした。