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【続報】ホンダ「インサイト」,エコ運転支援機能の開発期間はわずか6カ月

2009/02/05 22:42
清水 直茂=日経エレクトロニクス
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図1 エコアシスト機能を表示したインスツルメンツ・パネル
図1 エコアシスト機能を表示したインスツルメンツ・パネル
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図2 エコ運転の度合いを採点
図2 エコ運転の度合いを採点
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図3 採点結果の履歴も見られる
図3 採点結果の履歴も見られる
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図4 Web上で他人の結果と比較できる
図4 Web上で他人の結果と比較できる
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 ホンダは新型「インサイト」に,燃費の向上を支援する機能「エコアシスト」を搭載した(Tech-On!関連記事1)(図1)。スロットル開度などを自動的に制御する「ECONモード」に加えて,運転者にエコ運転を促す「コーチング機能」や「ティーチング機能」を追加した。ティーチング機能は,純正カーナビを装着することで使える。

 開発期間は「約6カ月」(ホンダ)と短い。「時代の流れに合わせた機能を適切なタイミングで出すにはじっくり開発していられない。エコアシスト機能は,今まさに求められている機能。その上インサイトのウリは燃費のよさ。これを強調するにも必須の機能」(同)という。運転者にエコ運転を支援する機能は,日産自動車やトヨタ自動車なども開発している(Tech-On!関連記事2)。

 開発に苦労した点としては,サプライヤーとの連携を挙げた。「採点機能などのロジック開発はアイデア勝負という感じ。だが実装には苦労した。エコアシストの構成機器には,カーナビやメーター,エンジンECUなどがある。もともとは,それぞれの担当サプライヤーが単独で動作するように開発していた。これに,エコアシストを実現するために機器間で信号をやり取りする機能や新たな表示機能などを追加した。開発期間が短い中で,各社で意思統一を図りながら開発するのは大変だった」(ホンダ)という。

 カーナビは三菱電機,メーターはデンソー,エンジンECUはケーヒンが手掛ける。ちなみに,対応カーナビの価格はリアビュー・カメラやBluetooth機能,ETC機能などを含んで約23万9000円となる。

エコ運転度合いの採点法

 ティーチング機能には「採点機能」と「アドバイス機能」が二つある(図2)。採点機能は,エコ運転度をリアルタイムに表示する機能や,運転中のエコ運転度を「ECOスコア」として採点し,運転終了後に表示する機能である。ECOスコアはアクセル開度と減速G,アイドルストップ時間の情報を使って演算する。アクセル開度の変化が大きく,減速Gが大きく,アイドルストップ時間が長いとスコアは低くなる。演算はエンジン制御用の電子制御ユニット(ECU)で実行する。

 リアルタイムの表示は「100〜200msごとに更新する」(ホンダ)。ただし,「駐車時の運転などを採点しないように,走行距離200m以上の場合か,イグニッションをオンしてから3分以上経過した場合でなければ採点結果は表示しないようにした」(同)。

 また,過去の履歴も踏まえたスコアも表示する。ECOスコアの高い運転を続けると,「葉っぱ」を模したアイコンが変化する(図3)。

他人のスコアと比較

 アドバイス機能は,同社のテレマティクス・サービス「インターナビ・プレミアムクラブ」と連動し,エコ運転の度合いを他人と競い合うことができる機能である。ティーチング機能で採点した結果をインターナビ・プレミアムクラブのサーバーに送信し,Web上において他人の結果とランキング形式で比較できるというもの(図4)。

 採点結果のデータは,渋滞情報などのデータをカーナビが受信するためにサーバーにアクセスするのに併せて送信する。イグニッションをオンしてからオフするまでの1回の走行時の採点結果のデータ容量は「数百バイト」(ホンダ)である。それを,車両側に300回分蓄積可能とした。「渋滞情報などを得るために通信機能を使うのは,ユーザーによっては大型連休だけという場合も多い」(ホンダ)からだ。こうした場合でも,過去の採点結果をすべてサーバーにアクセスできるようにしたかったという。

色の変化で知らせる

 コーチング機能では,加速や減速の度合いに応じて,運転者に燃費の良い運転をしているのかどうかを二つのモニターで知らせる。一つは,メーター内に設置したモニター「エコアシストバー」。モニター内のバーが,加速しすぎの場合は運転者から見て右側に,減速しすぎの場合は左側に伸びる。加速の度合いはエンジン回転数とアクセル開度に,減速の度合いは車速とブレーキ量などから演算する。

 もう一つは,メーター上部に設置した車速を表示するモニター「アンビエントメーター」の背景色を変化させることで知らせる。燃費が良ければ緑,通常の運転で青緑,燃費が悪ければ濃い青に変わる。

ECONモードには回生制御を追加

 「ECON」スイッチと呼ぶボタンを押すだけで動作するECONモードでは,主に四つの制御で燃費を向上させる。従来からあるスロットル・バルブの変化を抑える制御やエアコンの運転時間を減らす制御に加えて,アイドリング停止時間を延ばす制御や制動時のモータによる回生制御時間を延ばす制御を追加した。

 スロットル・バルブの運転制御では,基本的に,アクセル開度に応じて,スロットル開度の速度成分が小さくなるように制御する。ECONスイッチは,一度オンとしておけば次回運転時もオンのままで運転できる保持機能を有する。

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