富士重工業は2008年6月17日、7人乗りの新型ミニバン「エクシーガ」を発売した。ミニバンに求められる広い室内空間だけでなく、同社が得意とする走りや快適性も両立させたのが特徴だ。
広い室内空間を実現するために、3列目シートの床下に樹脂製の燃料タンクを配置した。従来の鋼板製と比べてタンクの形状を薄くでき、3列目の足元スペースを確保した。
プラットフォームは「インプレッサ」「フォレスター」と同じ「SI-シャシー」を流用することで、走りの性能を引き継いだ。「フォレスターやレガシィから乗り換えたユーザーでも、走りと快適性に満足できるように意識して開発した」(パワートレーン説明員)という。
エンジンは「フォレスター」と同じで、排気量2.0L水平対向4気筒エンジン「EJ20」の自然吸気モデルとターボチャージャ搭載モデルを用意し、4速自動変速機(AT)もしくは5速ATを組み合わせる。ターボチャージャはエクシーガ向けに改良したもので、A/R(スクロール入り口の断面積/タービンの中心から入り口中心までの距離)を小さくすることで、中低速域での出力を高めるようにした。この結果、フォレスターと比べて、最高出力は4kW(5PS)低い165kW(225PS)となっている。
サスペンション形式は、フロントがストラット式、リアはダブルウイッシュボーン式を採用。リアサスペンションは、サブフレームを介して車体に取り付けたことで快適性を高めた。
ボディサイズは全長4740×全幅1775×全高1660mm、ホイールベースは2750mm。インプレッサと比べて、ホイールベースは130mm、全高は185mm、それぞれ伸ばした。月間販売目標は2300台。価格は199万5000円から。