アウディジャパンは2008年3月18日、主力セダン「A4」を全面改良し、同日より販売を開始した。先代と比べて、フロントアクスルとステアリングギアボックスの搭載位置を前方に移動させたことで、ホイールベースを伸ばした。前後の重量配分を適正化するとともに、乗り心地を向上させた。

 ボディサイズは先代よりも大型化したが、車両質量は約20kg軽量化した。ボディを10%軽量化し、エンジン性能の向上によって、燃費も改善した。10・15モード燃費は、1.8Lエンジンが12.2km/Lで7%向上したほか、3.2Lエンジンも9.3km/Lで9%向上した。ボディサイズは全長4705×全幅1825×全高1440mmで、ホイールベースは2810mm。先代と比べて、全長は120mm、全幅は55mm、全高は10mm、ホイールベースは168mm、それぞれ伸ばした。

 ガソリンエンジンは、排気量3.2Lの「FSI」、1.8Lの「TFSI」の2種類を用意した。3.2Lの可変バルブリフト機構付きV型6気筒直噴エンジンには、6速AT(自動変速機)を組み合わせる。1.8Lの直列4気筒直噴ターボエンジンには、チェーン式CVT(無段変速機)を組み合わせる。

 3.2Lエンジンは、最高出力195kW(265PS)で、最大トルクは330N・m。4輪駆動システム「quattro」を標準で備える。通常時の前後のトルク配分は40:60とした。1.8Lエンジンは、最高出力118kW(160PS)で、最大トルクは250N・m。FF(前部エンジン前輪駆動)だ。

 これまで「A6」や「A5」などで採用してきたダイヤル式の統合操作環境「MMI」を、A4にも採用した。センターパネルのスイッチでDVDカーナビやオーディオを操作できる。また、エンジンや変速機、ステアリング、サスペンションの動作特性をインパネ上のスイッチで選択できる「ドライブセレクト」と、ギア比可変ステアリング機構の「ダイナミックステアリング」をオプション設定(両方で42万円)した。

 価格は、排気量3.2Lの「A4 3.2FSI」が645万円、排気量1.8Lの「A4 1.8TFSI」が419万円。

図1◎全面改良した主力セダン「A4」。
図1◎全面改良した主力セダン「A4」。
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図2◎リアビュー。
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図3◎インパネ。
図3◎インパネ。
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