トヨタ、「クラウン」ハイブリッドモデルはEV走行モードを用意
トヨタ自動車は2008年2月18日、13代目の新型「クラウン」にハイブリッドモデルを設定した。先々代の11代目クラウンでは2001年に電圧36Vのバッテリーを搭載したマイルドハイブリッド車を設定していたが、新型ではフルハイブリッド車となる。
パワートレーンは排気量3.5LのV型6気筒エンジン「2GR-FSE」に、2段変速式リダクション機構付きのハイブリッド用変速機を組み合わせた。FR(前部エンジン・後輪駆動)車用のこのハイブリッドシステムは、既に「レクサスGS450h」で採用しているが、基本的なハードウエアを共用した上で、制御面では数十項目の改良を加えている。
システム最高出力は218kW(296PS)/6400rpm、最大トルクは368N・m/4800rpmとこれらの仕様はGS450hと同じである。モータは最高出力が147kW(200PS)/5615〜1万3000rpm、最大トルク275N・m/0〜3840rpmとなる。これまでGS450hではモータ回転数を公表していなかったが、少なくとも1万3000rpmまで最高出力を発揮していることが分かった。
改良の一つが、スロットルペダルを踏んだ時の出力の出方をより滑らかにしている点。GS450hがどちらかというとパワー志向であったのに対し、燃費も考慮してより滑らかに加速するような設定とした。また、減速時のエネルギ回生についてもより多くのエネルギを蓄えられるように変更した。減速比は3.266とGS450hの欧州仕様と同じにしてあり、国内仕様のGS450hの3.769よりもハイギアード化することで燃費向上を狙った。
このほか、GS450hには装着していなかった、電気自動車として走行できるEVドライブモードのスイッチも設定した。これは「プリウス」や「レクサスLS600h」に装着しているものと同様で、スロットルペダルの踏み方にもよるが、最長で2km程度のEV走行ができる。
燃費は10・15モードでは15.8km/LとGS450hの14.2km/Lよりも向上している。車両質量はクラウンハイブリッドが1840kgとGS450hよりも50kg軽い。JC08モードでのクラウンハイブリッドの燃費は14.0km/Lで、いち早く2015年度燃費基準を達成した。
なお、ハイブリッド車は後部座席の後ろにNi水素電池(電圧288V)を搭載するため、荷室の容量が減りがちだが、新型クラウンではゴルフバッグを4個搭載できる荷室容量を確保しているという。
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