図1◎新型車「カローラ ルミオン」を発表したトヨタ自動車の渡辺捷昭社長。
図1◎新型車「カローラ ルミオン」を発表したトヨタ自動車の渡辺捷昭社長。 (画像のクリックで拡大)

 トヨタ自動車は、2007年10月9日に新型車「カローラルミオン」を発売した。米国で2007年3月に全面改良した「Scion xB」の国内向けモデルとなる。水平・垂直基調の箱型デザインとし、サイドウインドーを立て、フェンダーを4隅に張り出した形状にすることで広い室内空間を実現した。排気量1.5Lと1.8Lエンジンの2種類を設定し、1.8L車のみ4輪駆動車も用意する。価格は168万~231万円(消費税込み)。月間販売台数は3500台を目標としている。

 ボディサイズは、全長4210×全幅1760×全高1630mmで、ホイールベースが2600mm。xBと比べて全長が40mm短くなった。全幅、全高、ホイールベースはほぼ同じ。室内サイズは、室内長1980×室内幅1495×室内高1295mm。前後席間の距離を920mmとし、後席の足下スペースにゆとりを持たせた。荷室容量は後席使用時で310L。

 xBでは排気量2.4Lエンジンのみだったが、国内モデルでは吸気のみに可変バルブタイミング機構「VVT-i」を備えた1.5Lエンジンと、吸排気の可変バルブタイミング機構「Dual VVT-i」付き1.8Lエンジンの2種類を設定する。いずれもCVT(無段変速機)を組み合わせる。1.8L車は7速シーケンシャルシフト付きで、「エアロツアラー」グレードはパドルシフトを備える。

 1.5L車は10・15モード燃費が16.2km/Lで「平成22年度燃費基準+20%」を達成した。また、Dual VVT-iの採用や触媒の暖機性向上などにより排ガスのクリーン性を高め、全車で「平成17年度基準排出ガス75%低減レベル」を取得している。安全面では、フロントエアバッグ、フロントシートのサイドエアバッグ、サイド・カーテン・エアバッグを標準装備とした。

 サスペンションは、フロントがマクファーソンストラット式、リアは2輪駆動車がトーションビーム式、4輪駆動車がサブフレーム付きのダブルウィッシュボーン式とした。ブレーキは4輪すべてにディスクブレーキを採用した。

図2◎フロントビュー
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図3◎リアビュー
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図4◎インパネ
図4◎インパネ (画像のクリックで拡大)