図1◎「CR-V」を発表する、ホンダの福井威夫社長。
図1◎「CR-V」を発表する、ホンダの福井威夫社長。
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 ホンダは2006年10月12日、5人乗りSUVの3代目「CR-V」を発表した。先代で追求したセダン並の快適性や機動性、使い勝手に加えて、デザイン性と走行性能を重視した。

 18インチの大径ホイールを採用し、スペアタイヤを後部ドアから荷室の下に移すことでスタイリングを刷新した。後部ドアは横開きから縦開きにすることで軽量化しつつ使い勝手を高めた。また、助手席側ドアミラー下部に「プリズムアンダーミラー」を内蔵したことで、従来フェンダーに装着していた「サイドアンダーミラー」を省き、すっきりとした外観とした。

 パワートレーンは従来通りで、排気量2.4Lの直列4気筒エンジン「K24A」に5速AT(自動変速機)を組み合わせる。エンジンの吸排気系を改良したことで、最高出力は7kW(10PS)増えて125kW(170PS)に向上した。最大トルクは220N・m。燃費は2輪駆動車で12.2km/L、4輪駆動車で11.6km/L。国土交通省の「平成17年排出ガス基準75%低減レベル」を達成する。

 4輪駆動システムは、後輪へのトルク伝達率を従来モデルより20%向上させて走行安定性を高めた。

 サスペンションの形式は従来通りで、フロントがマクファーソン式、リアがフラットな荷室を生み出すダブルウィッシュボーン式を採用。

 ボディサイズは全長4520×全幅1820×全高1690mmで、ホイールベースは2620。全長は約100mm伸びた(従来のテールゲートタイヤ装着モデルの全長からは20mmマイナスになっている)。全幅は35mm増えて、全高は20mm下げて低重心でワイドボディとした。トレッドもフロントが30mm、リアが25mm増えており、ロールを減らして軽快なハンドリングとした。

 ボディは、高張力鋼板の適用を拡大したほか、板厚や材質の異なる鋼板をつなぎ合わせ効率良く強度が得られるテーラードブランク材も適所に採用した。従来よりも剛性を高めつつ、従来と同じ材料を使った場合に比べて約31kg軽量化した。

 発売は2006年10月13日で、埼玉製作所(狭山工場)で生産する。国内の月間販売目標は2000台。価格は前輪駆動モデルの246万7500円から。

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図2◎3代目「CR-V」。
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図3◎CR-V。リアゲートに装着していたタイヤを室内に格納した。
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図4◎CR-Vのインパネ。
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