トヨタ自動車は2006年4月26日、レクサスブランドのフラグシップセダン「LS460」「LS600hL」の国内向けモデルを報道機関向けに公開し、併せて導入する3車種の仕様を発表した。これまでLS460はデトロイトショー(関連記事)やジュネーブショー(関連記事)、LS600hLはニューヨークショー(関連記事)に出展していたが、国内での公開は初めて。


図1◎「LS460」フロントビュー


図2◎「LS460」リアビュー

 国内向けモデルとして発表されたのはLS460、LS600h、LS600hLの3車種で、今回ハイブリッドモデルに標準ボディを用意することを明らかにした。これまではハイブリッドモデルはホイールベースが120mm長いロングホイールベース版と発表していた。ロングホイールベース版は後席が二人乗りで、かつ全長も長いことから国内では標準ボディのニーズがあると判断したようだ。

 ボディサイズはLS460が全長5030×全幅1875×全高1465mm、ホイールベースが2970mm。LS600hは全高だけが異なり、1475mm。LS600hLは全長5150×全幅1875×全高1475mm、ホイールベースが3090mm。発売時期はLS460が2006年9月、ハイブリッドモデルが2007年春。価格は未定。

 LSはパワートレーンおよびプラットフォームを刷新し、基本性能を向上した上で、最新の技術を搭載する。LS460のエンジンは17年ぶりに新開発した排気量4.6LのV8エンジンで、出力は約280kW(380PS)とこれまでの4.3Lエンジンを100PS上回る。最大トルクは約500N・m。変速機に世界初となる8速自動変速機を搭載し、加速性能と燃費の両立を実現した。

 プラットフォームはLSのために新規開発したもので、サスペンションはフロント、リアともマルチリンク式。フロントはアッパアームおよびロアアームの取り付け部がともにダブルジョイント式となっている。リアはアッパアーム2本、ロアアーム3本のマルチリンク式。軽量化もさらに進め、これまでのアッパアームに加え、ロアアームにもアルミニウム合金を使うことでバネ下重量を大幅に軽減したという。


図3◎サスペンションはフロント、リアともマルチリンク式