ホンダは2006年2月23日、個人から家族まで、多目的用途に対応した軽乗用車「ゼスト」を発表した。現行の「ライフ」は女性向けだったが、ゼストでは男性まで広げることで家族誰もが使える軽乗用車を目指す。

 ゼストのプラットフォームは、ライフを流用した。ボディサイズは、全長3395×全高1635(4輪駆動は1650)×全幅1475mmで、ホイールベースは2420mm。全高のみ、ライフよりも50mm高く、そのほかはライフと同じ。

 テールゲートの開口部の高さは530mmとライフよりも低くして荷物の出し入れの負荷を軽減した。また、車高を高くしたことで荷室容量は最大で739Lを確保した。

 パワートレーンはライフと同じ。エンジンは直列3気筒の「P07A」で、電子制御4速自動変速機を組み合わせる。最高出力は38kW(52PS)でターボモデルは47kW(64PS)。最大トルクは61N・mで、ターボモデルは93N・m。サスペンションは、フロントがマクファーソン式、リアがH型トーションビーム式(4輪駆動はド・ディオン)。
 
 衝突安全性を高めるために、軽自動車として初めてとなる、フロントとリア席に対応したサイドカーテンエアバッグを設定した。また、カーエアコンの脱臭フィルターには、花粉などのアレルゲンを除去する抗アレルゲン剤を染み込ませた。

 このほか、軽自動車では初となる同社のテレマティクスサービス「インターナビ・プレミアムクラブ」に対応した。独自の渋滞情報を取得できる。

 価格は、タイプ「N」の103万9500円から。ターボ仕様車は「Gターボ」の131万2500円から。
図1◎「ゼスト」。
図1◎「ゼスト」。
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図2◎リアビュー。
図2◎リアビュー。
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図3◎インパネ。
図3◎インパネ。
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