三菱自動車は、新型軽自動車「i(アイ)」を2006年1月24日に発売した。“軽自動車の新時代を切り開く革新的なプレミアムスモール”をコンセプトとした。軽自動車の課題である「デザインと居住性」「居住性と衝突安全性」を実現するため、新開発の3気筒「MIVEC」ターボエンジンをリア・ミッドシップに配置するプラットフォームを採用した。


図1◎新型軽自動車「i」

 ボディサイズは全長3395×全幅1475×全高1600mmで、ホイールベースは2550mm。リア・ミッドシップ・レイアウトにより、ボディの四隅にタイヤを配置し、ホイールベースを長くした。これによりフロントからルーフエンドまで滑らかなカーブで構成する「ワンモーションフォルム」を採用し、コンパクトカーに相当する室内長1775mmを確保した。

 パワートレーンは、シリンダブロックをアルミニウム合金製としたインタークーラ付きターボエンジンに4速自動変速機を組み合わせる。2輪駆動車と4輪駆動車を設定した。サスペンションは、フロントがマクファーソン式、リアはラテラルロッドつきの3リンク ド・ディオン式を採用した。

 フロントにエンジンがないためキャビンを前方に出しても十分な衝撃吸収ゾーンを設けられ、衝突時の衝撃を確実に受け止める大断面のサイドメンバを採用することなどで、乗員の安全性を高めた。また、フロントフード下の空間確保やワイパーピボット部の衝撃吸収構造を採用し、歩行者の安全性も高めた。

 量販グレードの「M」および上級グレードの「G」には、キーレスオペレーションシステム、AM/FMラジオ付きCDプレーヤー、紫外線・赤外線をカットするUV&ヒートプロテクトガラスのフロントウインドーを標準装備した。エアコンは全車標準とし、脱臭機能付きクリーンエアフィルタを装着した。また全車オプションとして、7インチ型ディスプレイを採用したHDDナビゲーションシステムを設定した。

 価格は128万1000~161万7000円(消費税込み)。月間販売台数は5000台を目標としている。


図2◎リアビュー


図3◎インパネ