図1 トヨタ「ラッシュ」のフロントビュー
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図2 こちらはダイハツ「ビーゴ」のリアビュー。ラッシュとバッジ以外の違いはない。
図2 こちらはダイハツ「ビーゴ」のリアビュー。ラッシュとバッジ以外の違いはない。
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図3 ビーゴのインストルメントパネル。センターパネルやドアグリップにメタル調の塗装を多用したのが特徴。
図3 ビーゴのインストルメントパネル。センターパネルやドアグリップにメタル調の塗装を多用したのが特徴。
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 ダイハツ工業とトヨタ自動車は、それぞれ新型コンパクトSUVの「ビーゴ」「ラッシュ 」を1月17日から発売すると発表した。両車の開発・生産はダイハツが担当し、トヨタにOEM供給する。トヨタは企画段階からダイハツにリクエストを出し、「満足できるクルマに仕上がった」という。

 新型車は、SUVの「楽しさ・走破性」と、コンパクト2ボックス車の「気軽さ・使い勝手」、ワゴンの「うれしさ・機能性」を融合することを狙って開発した。プラットフォームは、ダイハツがインドネシアで生産している「U(アンダー)-IMV(Innovative International Multipurpose Vehicle)」と呼ぶ戦略車種をベースに改良した。

 ラダーフレームを車体と一体化したビルトインラダーフレーム式モノコックボディを採用し、車体を軽量化しつつ高剛性化、走破性の向上を図った。ベース車種はエンジンを縦置きにしたFR(フロントエンジン・リアドライブ)で、先にトヨタ自動車の「bB」に採用されたダイハツ製の排気量1.5L・直列4気筒の「3SZ-VE」エンジンを搭載した。

 エンジンを縦置きにしたレイアウトを生かし4.9mの最小回転半径を実現。高いアイポイントと相まって、取り回し性を向上させた。また、全長約4mのコンパクトな車体の中に大人4人がくつろげる室内空間と、380Lのラゲージスペースを確保したという。

 4輪駆動仕様車はメカニカルセンターデフロック付きのフルタイム4輪駆動システムに加え、リアデフのLSD(リミテッド・スリップ・デフ)や、滑りやすい路面や雪道で横滑りを防止する「VSC」 をオプション設定した。

  車両寸法は4輪駆動車で全長3995mm、全幅1695mm、全高1705mm、室内長1800mm、室内幅1385mm、室内高1240mm、ホイールベース2580mm。月販目標台数はダイハツ「ビーゴ」が500台、トヨタ「ラッシュ」が1500台。価格はビーゴが159万6000円~190万500円、ラッシュが159万6000~195万3000円。