「若者はクルマの基本性能よりも楽しみを求めている」、bBチーフエンジニアの古山淳一氏
トヨタ自動車は新型「bB」の開発にあたって、通常の車種とは異なる価値観を取り入れた。
通常であればクルマの基本性能を重視するが、bBでは“クルマを楽しめるかどうか”という視点に重きを置いた。「20代のユーザーの声を聞いたところ、クルマの走る、曲がる、止まるという基本性能へのこだわりは少なかった。エンジンの出力や操作性への興味よりは、クルマで楽しむことを購入に当たって重視していた」(チーフエンジニアの古山淳一氏)と説明する。
クルマを買って楽しめるかどうかという点で、bBでは音楽を重視した。最上位バージョンの「Q」では、コンソールボックス、フロントドア、インパネ、フロントピラーなどに計9個のスピーカーを内蔵した。「高級車のように車内で静かにクラシックを楽しむスタイルではなく、bBではクラブで重低音をきかせて楽しむことを意識した」(古山氏)という。
音楽を重視して開発したために、通常ならスピーカーは、インパネや乗客の配置が決まってから最後に空いているスペースに配置するが、bBでは最初にスピーカーの配置を決めた。
シートレイアウトでは、これまでのクルマは乗り降りしやすさに重点が置かれがちだった。それに対して、クルマが停止しているときに楽しめるのが新開発の「マッタリモード機能付フロントシート」だ。隠れ家のようにクルマを使ってもらいたいと狙いを語る。サイドウインドーの上下幅は短めにしたことで「開放感よりも個室感を出した」(古山氏)。
ユーザー層は20歳前後の男性やカップル。トヨタ自動車の中でも想定ユーザー層が一番低いクルマに入るという。「先代のbBと同様に最初は20代前後の男性から普及し、徐々に女性や30代に広がっていくと考えている」(古山氏)。
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