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 サイエンス・インカレへの出場を通じて、多くのことを学んだ。研究期間中は、研究成果が出ずに、私(松尾)は共同研究者の高野さんと共に何度も行き詰まった。さまざまなアイデアを出して実験を繰り返したが、私たちのアイデアだけでは限界があるという結論に至り、先生方や先輩方からも協力いただきながら再び実験に挑んだ。また、内容を充実させるために自主的に、関連する学会の既存の論文や資料、本を収集してまとめてみた。

 そして、壁を乗り越える上で何よりためになったのは、専門家の方へのインタビューだった。情報収集の過程でお会いした研究室の先生に、私たちが研究対象としていた海面埋立最終処分場の事業者の方を紹介していただいた。すぐにアポイントを取り、インタビューをした。事業者からの直接の話だったこともあり、現場での声や本、資料だけでは見えてこない問題、実験への的確なアドバイスなど、大変ためになる話が聞けた。

 レジュメ作成時には、先生や先輩から何度もアドバイスをいただき、完成させることができた。これらのことが重なり、無事に書類審査に勝ち抜き、ポスター発表部門において、サイエンス・インカレ奨励表彰を受賞した。

 サイエンス・インカレに出場したことによって、発表に関して先生や審査員からアドバイスをいただいたり、優秀者の発表を聞いたりすることができた。この機会を得たことで、多くの人の前でわかりやすい説明をする方法や、事前に準備をする重要性、計画的に物事を進める必要性を学んだ。さらに、受賞したことによって自分自身への自信につながった。とても良い経験ができたことを感謝している。