自ら望んで進んだ理工系という進路の現状を、理工系に進学したTech-On!Campus読者は、どのように感じているのでしょうか。理工系に進んだことの満足度を聞いてみました。この結果、「良かった」(70%)、「どちらかといえばよかった」(26%)と、この二つを合わせて96%が進路選択に満足していることが分かりました(Q4)。

Q4 あなたが理工系へ進学してみて良かったですか。
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 良かった理由としては、「好きなことが追求できる」(58%)、「将来、人や社会の役に立つ知識が習得できる」(51%)、「自分の得意な能力が発揮できる」(41%)、「就きたい職業への就職率が高い」(39%)といった選択肢が多く人から選ばれました(Q5)。ここでも、自身の好きなことの追求や能力の発揮といった点に満足感を得ている人が多いことが分かります。

Q5 あなたが理工系へ進学してみて良かったと思うのはどのような時ですか。由は何ですか。
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 このほか、少数意見として「まだ開発されてないようなものを開発するための環境が与えられる」、「理論が実験で証明できたときにとてもうれしい」、「自分にフィットしている気がする」、「文系の人よりも就職先が多く、活躍できるフィールドが広い」、「仕事にあぶれずに済んだ」、「PCなどの操作に困らない」、といった意見が聞かれました。

 また、エンジニアとして尊敬している人がいるかを聞いてみました(Q6)。結果は、尊敬しているエンジニアをいると答えた読者が63%、いないと答えた読者が37%と分かれました。尊敬しているエンジニアがいると答えた人のうち、27%は著名なエンジニアと答え、その名前として延べ44人が挙がりました。このうち、複数の読者が尊敬していると答えたエンジニアが7人です。

Q6 あなたが現在、尊敬しているエンジニアはいますか。
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 最多の5人が挙げたのは、米Apple社のスティーブ・ジョブズ氏と、ホンダの本田宗一郎氏でした。いずれも、世界的に有名な企業を創業し、一流企業へと育て上げたエンジニアです。しかも、その企業の魂というべき存在になっています。

 続いて、トーマス・エジソン氏が3人から支持されました。このほか2人から支持されたのは、「PlayStation」の生みの親である久夛良木健氏、カーボン・ナノチューブの発見者である飯島澄男氏、医療用超小型ロボット研究の草分けである生田幸士氏、赤外イメージ・センサなど集積化MEMSセンサを研究・開発している木股雅章氏でした。

注)本アンケートは、2011年10月27日~11月2日に実施した。『Tech-On!Campus』の読者の中で理工系に進学している大学生(短大生、高専4~5年生、大学院生を含む)を対象として、メールなどによってアンケート用WebサイトのURLを告知して回答を依頼、200の有効回答を得た。回答者のうち、男性が89%、大学4年生から大学院修士2年生が71%、工学系学生が70%を占めている。

アンケート回答者の属性
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