もし、上司と合わない、と辞めようとしている新人がいるとしたら、

今、あなたは、右往左往する作業で経験を積んで

迅速な作業ができる人材に成長しているところ

いわば、修行の身。給料と仕事を与えてもらってなぜ不満なのか

と目の前で起こっている出来事を、ストレスと捉えるか、学びと捉えるか、で人間の思考が大きく変わることを教えてあげたいのです。

人間関係は些細なことからこじれていく

学生50人が集まり、就職直前対策講座です。ある人事部長の講話を60分聞くことになりました。「当社で求められる人材像」というテーマだったはずなのですが、話は一般論の「働くとは」や「社会人基礎力」というどこかで聞いたことのある話に、学生たちの反応は薄です。

昼下がりということもあり2名が、うとうとと船をこぎ、睡魔の手に落ちたことは、後ろから見ていても分かりました。部長様がお帰りになった後の講座で説教です。眠った学生だけでなく、全員を叱りました。

なぜ、反応がうすいのか、つまらないと感じる話でも相槌をうって聞きなさい

なぜ、眠ったのか、どんなに眠くてもおきていなさい、机の下で腿をつねってでもおきていなさい

人事部長様の会社を受けることになるであろう学生がいるから、ではありません。これが会社だったら、人間関係の崩壊を生み、退職につながるのです。上司が話をしている時に寝た、寝ない、眠そうな顔で聞いていた、相槌も打たずふてくされている表情だった、今年の新人はなんか可愛げがない、そんな些細なことから人間関係はこじれていくのです。

人間関係は合わないのではありません。人間関係は合わせるのです。人間関係が嫌で会社を辞めたとしても、別の会社にも、別の国にも、地のはてまでいっても合わない人はいます。解決する方法は、あなたが合わせるしかないのです。

もし、人間関係がよくない、と辞めようとしている新人がいたら

あなたはタクシーの料金メーターと同じ、始業から終業まで回り続けている

あなたがボーっとしているその一秒にも給料は支払われている