就職(内定)率を引き下げているのは理系学生という事実

卒業を控えた学生の就職内定率がニュースになる季節になりました。「学生の就職活動は大変ねぇ」と十把ひとからげに言われてしまうことが多いのですが、ここ数年、学生の専攻によって就職率の低下の割合は変わってきています。

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厚生労働省及び文部科学省による平成23年3月大学卒業予定者の就職活動内定状況等(10月1日現在)のよると2010年の就職率は

国公立文系 64.4% △ 6.6%
国公立理系 60.6% △11.2%
私立理系 56.4% △ 9.2%
私立文系 55.7% △ 9.3%

の順で、全体的にマイナスしている中でも、特に国公立理系が大きな落ち込みを見せているのです。

企業から見た推薦制度考

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日本全体の景況の悪さが影響しているのですが、特に、新卒採用の人数を絞る中で、学校推薦制度(学部推薦/教授推薦も含む)に対する意識の変化があったことが原因の一つに考えられます。