理系の採用選考はここまで変化しているにも関わらず、理系学生の学校推薦に関する知識は非常に乏しいです。理工系の大学に通う学生に、学校推薦について聞いたところ

・推薦で応募すれば受かる
・推薦は辞退できないから、他社はエントリーしてはいけない

など、推薦の仕組みがよく分かっていないことが分かりました。はたまた

・何がやりたいかわからないと推薦を頼めない
・大学院生じゃないと、推薦がもらえないから、大学院に行く

という悩み(?!)まで聞かれました。大学の職員様は、ガイダンスの時に説明している、とおっしゃるのですが、先輩から後輩への話が伝えられる中で、話が膨らんだり、欠落したり、恐れられたり、まるで、都市伝説のように変化していたのです。

学校推薦の種類

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学校推薦が都市伝説化してしまう理由として、学校推薦の種類を理解していないことが考えられます。

企業から見た推薦制度は次のように分類することができると考えられます。

○自由応募
求人票や推薦状の有無に関係なく応募できるもので、他社との併願は自由応募でも推薦でも可能です。一般的に文系学生と同じタイミングで実施されます。

○後付け(あとづけ)推薦
自由応募として選考され、選考の終盤、または、内定の交換条件として、推薦状を要求されるもの。後付けであっても学校や教授が「推薦する」と言うことは、「内定辞退はさせません」という約束することになります。