学校推薦で2社落ちたんです

Yさんは理工系大学の情報システム系学科に所属する学部生です。ややおとなしい印象ですが、眼鏡をずりあげるしぐさは、見るからに真面目そうです。中学、高校まではサッカーをやっていたのですが、大学に入ってからはアルバイトもサークルにも所属していないそうです。学校推薦で大手通信系の会社を2社受験したのですが、あっけなく一次面接で不合格になってしまいました。

理工系大学なら就職は苦労しないから、と大学受験の時に言われていた両親は、うちの子は大丈夫と高をくくり、すっかり安心しきっていました。それなのに、学校推薦で落ちるなんて。しかも、2社も。3社目の学校推薦の面接を控え、心配でたまらなくなった両親が就職塾向日葵の門を叩いたのでした。

本人は、大学では情報システムを専攻し、基本情報技術者試験の資格も取得していたのに、なぜ不合格になったのか、よくわからない、といいます。プログラマーの資格は取ったのになぜなれないのですか、とYさんは人生初の挫折をまだ受け止められないでいます。

プログラマーは資格であって資格でない

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プログラマーほど、資格がたくさん存在する職業はありません。でも、資格があればなれるというものでもありません。

最近では文系学生のプログラマー志望歓迎、という会社も増えてきました。入社後の研修を経て、小さなプログラム修正から、大きなプログラムづくりへと、経験を重ねスキルをあげていきます。経験を積むと、プログラムを担当するプログラマーから、システム全体を構築するシステムエンジニアへと成長していくことになります。

もちろん、資格を取得したという向上心は認めますが、入社後の研修に自信を持っている企業にとっては、資格はあくまで、スキルを表す指標です。一緒に働けるか、とは別問題なのです。

Yさん、ひまわりさんの勘なんだけど、もしかして、面接で、勉強や資格のことより、「人づきあいは大丈夫か」とか「ストレス」について聞かれたりしなかった?

「はい、すごい聞かれました。」

なんて答えたの?