世間は氷河期と騒いでいますが、就職活動をして、内定が取れない学生は見たことがありません。内定が取れないのではなく、就職活動が出来ないだけなのに、就職しない正当な理由を与えてしまっている環境に、危機感を持っています。
 今も昔も、祖父母の時代も今の大学生も、行動する勇気は、夢の力に支えられてきました。せっかく理系の学びをしているのに、エンジニアになるための夢が描けていない学生に向かって私は講座で言います。

    もったいないっっ

    あなたは世界を変える
    世界の人々の生活を、文化を変える
    あなたの考えが世界標準になる日が来る

    夢が叶うその日を迎えるための一歩が就職活動です

 意外にも、「社会に出ると、楽しいこと、わくわくすることがいっぱいありますよ」という言葉に、学生たちは、目をキラキラさせ始めるのです。
 「理系に夢を伝えよう、そして、理系の夢と家族の夢を重ねよう」。そんな想いで、今回のコラムを執筆してまいります。

上野 香織(うえの・かおり)
就職塾向日葵 代表取締役
上野 香織(うえの・かおり)

東証一部上場電子部品メーカーの人事担当者としての経験を生かし、現在、大学・短大・高専・高校でのキャリア・ガイダンスや就職講座の講師を務めるかたわら、就職塾向日葵を主宰。塾生は世界中どこにいてもインターネット環境さえあれば完全個別マネジメント&プロデュース。大手ブランド企業の研究者、デザイナーから地元の優良企業まで100%の内定率を誇る。就職活動の中心に「家族の夢」を据え、就職活動を通して「社会人として生きていくための心構えをつくる」ことを目指して、入社後3年間の社会人指導まで責任を持って取り組んでいる。理系、芸術系、教育系、外国語系、体育系、人間科学系など、特徴的な学び舎でのキャリア・ガイダンス、就職活動講座に定評がある。“親子の就活ギャップ”ほか、親が理解すべき今の就職活動についてまとめた「親の就職活動シリーズ」、理系学生の推薦書、研究概要の書き方まで網羅した「理系学生の就職活動シリーズ」をEラーニングで配信中(http://www.job-can.com)。また、ブログ「本当にあった就職活動の話」(http://shushoku.air-nifty.com/blog/)、
「親が知らない子の就職活動」(http://shushoku.air-nifty.com/parents/)、「辛い。留学生の就職活動」( http://shushoku.air-nifty.com/abroad/)でも情報を発信。就活支援の携帯端末向けアプリも提供しており,iPhone用アプリ「就活やることカレンダー」(無料)を皮切りに、今後はAndroid用も含め「就職活動のミカタシリーズ」を順次リリースする予定。ツイッター(@ueno_himawari)でも就活の悩みのつぶやきに対応している。