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HOMEスキルアップマネジメント人事部長に聞く! > 活躍の舞台は全世界に,多様な個性を持った学生に来てほしい

人事部長に聞く!

活躍の舞台は全世界に,多様な個性を持った学生に来てほしい

東芝 人事部 人材採用センター長  鈴木 誠一郎 氏

  • 2010/09/16 00:00
  • 1/1ページ

最初に,東芝という会社の特徴についてご紹介ください。

東芝 人事部 人材採用センター長  鈴木 誠一郎 氏
東芝
人事部
人材採用センター長
鈴木 誠一郎 氏
写真:花井智子

 「コミュニケーションが闊達(かったつ)で風通しが良い会社」と,よく言われます。仕事に関しては,あまり上下の区別なく自由に議論できます。その代わり,若手であっても,ハードルの高い挑戦的な目標や取り組みが要求されます。それに対して応えていこうという社内風土があり,技術者にもそうした意識が感じられます。

 組織面でも,かつては部や課などの階層がいくつもあり,上から指示が降りてくるような組織形態を取っていましたが,今ではフラットな組織体制にしています。組織体制としても,上から下まで距離を大幅に縮めました。今後もフラットな組織でフラットな仕事の進め方を続けていく方針です。

 そして,「技術力によって,世の中に豊かな価値を提供し,社会に貢献していこう」という気風は,135年前の創業時から脈々と受け継がれています。東芝には,芝浦製作所の前身となる工場を創設した田中久重と,東京電機の前身となる白熱舎を創設した藤岡市助という二人の創業者がいます。二人とも「ものづくりによって,社会を豊かにすることに貢献していこう」という考え方の持ち主であり,それが社風となって今に続いています。

東芝では,技術者にどのようなことを期待し,どのような学生を求めているのでしょうか。

 我々は,技術力によって,ものづくりをしてきた会社です。「今後さらに豊かな価値を製品やサービスに付加していくためには,どうしたら良いのか」を常に考えています。会長の西田厚聰も社長の佐々木則夫も,「イノベーションを次々と起こしていかないと,社会に貢献できる領域は狭くなる」「社会に対してイノベーションを次々に起こして,付加価値のある製品を提供していかなければならない」と常々言っています。イノベーションの源泉の一つが技術力であり,その技術力を支える技術者はますます重要になっています。

 技術でイノベーションを起こしていくのですから,技術者には情熱を持って物事に当たっていく姿勢が欠かせません。そして,探求心や好奇心を持って,絶え間なくゴールを追い求めていく力が必要です。“飽くなき探求心”と“情熱”は,創業者が抱き続けてきたものであり,今も「東芝のDNA」として受け継がれています。「昨日より今日,今日より明日,明日より明後日」という気持ちを持って設計や開発にまい進できる人材を,我々は求めています。

東芝が目指す社会貢献の舞台,言い換えると技術者の仕事の場も変わってきているように思います。

写真:花井智子

国内にとどまらず,全世界的に社会貢献できるチャンスがあります。技術者が活躍できるフィールドは大きく広がっています。

 以前は,ほとんどの工場が国内にありました。そして,決められたことを決められた順番で,ある納期の中で大量にものを作っていくという仕事が中心でした。現在は,市場が国内だけでなくグローバルになっています。当社は,現在55%の海外売上高比率を,2012年に63%まで高めることを目指しています。

 ビジネスの対象が国内だけでなくグローバルになってきているので,顧客は日本人とは限りません。世界中の市場を相手にするのですから,我々は多様な顧客と向き合っていかなければいけません。世界中の顧客が何を求めているのかを考えながら,ものづくりをしていく力が必要になっています。

 こうした多様な顧客と向き合うために,我々自身も多様性を持つ会社にしたいと考えています。従って,採用についても,「さまざまな個性を持った学生を採用したい」「いろいろなバックボーンを持った人を採りたい」と考えです。もちろん,「人を大切にする」「豊かな価値を創造する」「社会に貢献する」という東芝グループの経営理念は,共通の価値観として持っていただきたいと思っています。

「今の学生は,海外志向が弱く内向き」という報道をよく見ますが。

 そのような学生も中にはいらっしゃるかもしれませんが,当社を希望してくる学生に会うと「海外で活躍したい」「さまざまなことに挑戦したい」と考えている学生がとても多い。ご指摘のような報道は私も見たり聞いたりしていますが,総じて,当社に興味を持っていただいている学生は内向きではありません。外向きであったり,未来志向であったりする学生が多いように感じています。

ところで,理系学生の関心事の一つに「大学で学んだことを仕事に生かせるかどうか」があります。理系学生を採用する際に,大学での専門と会社での仕事について,どのように考えていますか。

 技術系の採用では,「大学で何を学んできたか」と「入社してどんな仕事をするか」をできる限りマッチさせるようにしています。「ジョブマッチング制度」と呼んでいます。

 当社の事業領域は幅広く,さまざまな仕事があります。その中から「何をしたいのか」を学生本人に選んでもらい,応募してもらいます。そうして,自分の希望と仕事をマッチングさせて入社していただくようにしています。

 そうして,スタートの時点から「自分は何をすればよいのか全く分からない」ということにはならないようにしています。多くの学生は,自分の専攻や研究分野を踏まえて「こういうことをしたい」と応募してきますので,学生の希望とあまり乖離(かいり)しない形で採用をしています。

学生のうちに身に付けておくべき能力やスキルがあれば教えてください。

 まず挑戦意欲,チャレンジ精神です。それから物事を主体的に考えていく自立性。そして,洞察力や判断力です。また,イノベーションを続けるためには,前向きな気持ちや向上心が必要です。論理的に自分の考えをまとめて,分かりやすく相手に伝える力も大切です。今後は,グローバルに活躍することもありますし,チームで開発することもありますので,適応力やコミュニケーション能力は重要です。

 学生の皆さんには,学生時代のうちにぜひ,さまざまな経験を積んでほしいと思います。大学の研究活動,学業への取り組み,課外活動,クラブ,ボランティア,旅行,アルバイトなど,どんなことでも構いません。大切なことは,自分で何をしたいのかを考え,目標やゴールを自分で設定し,それに向かって最後までやり抜くことです。こうした実行力を持って入社してきた学生には,入社後の活躍が大いに期待できます。

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