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求める人物像は自律型・チャレンジング・グローバル

日本写真印刷 コーポレート総務本部 人事部長 岸知男氏

2010/09/09 00:00
印刷用ページ

最初に、日本写真印刷がどのような会社かご紹介ください

日本写真印刷 コーポレート総務本部 人事部長 岸 知男
日本写真印刷 
コーポレート総務本部 
人事部長 岸 知男

岸 氏 当社は創業時の原色版印刷にはじまり、他社にはできない高品質なものを作るという気持ちを、創業から80余年後の今日までずっと貫いています。

 現在、大きな事業は三つあります。一つ目がフィルムに印刷をして、印刷したフィルムの図柄を転写。例えば、携帯電話の本体に図柄を付けるのに、プラスチックを成形すると同時に図柄を転写するという方法です。二つ目の柱が電子事業。モバイル機器によく使われる入力のためのタッチパネル。これが近年、非常に伸びています。そして、三つ目が紙への印刷。

  これら三つの事業で、それぞれ印刷技術を使っています。当社の原点である印刷技術を忘れることなく、なおかつ高度で高品質な新しい技術。あくまで技術志向の会社として成長していきたいというのが当社のスタンスです。

これからどの方面に力を入れたいとお考えですか

岸 知男

岸 氏 ベースは印刷技術。そのうえで、世界がどういう風に変化していくのかを察知して新分野を開拓するという事です。例えば、世界では環境対応製品のニーズが非常に高まってきています。これに対応して、当社は昨年度色素増感型の太陽電池を開発し、事業化に向けて取り組んでいます。これにも印刷技術が使われています。当社には三つの事業の柱があると言いましたが、これにもたれかからず、4本目5本目の柱を探していくことが必要です。

活躍できる技術者、求められる技術者の特徴は

岸 氏 世の中、そしてお客さまをきちんと意識できる技術者ですね。企業は、社会との共生の上に立って利益を生み出していきます。お客さまが、世の中がナニを求めているのかという事に関してちゃんと分かっていないと、せっかく生み出した製品が世の中に受け入れてもらえません。

  社内に閉じこもらず、お客さまがどういう意見を持っているのか、どういう要望があるのかということを積極的に聞きに行く。社内の生産部門や営業部門ときっちりコミュニケーションをとって仕事をしていく――ということが基本的な姿勢として身についている人たちが、活躍できる優れた技術者ではないでしょうか。

 当社では「求める人材像」を定義をしています。まず前提として誠実であってほしい。それは自分の仕事に対して真摯に取り組むということでもありますし、社内外の方々と誠実に付き合いをする、社会とも誠実に付き合いをするということになるでしょう。そのうえで、三つの要素を求めています。

 要素1 自律型の人材。言われることをするだけではなくて、自分の責任、役割を正しく認識して行動してほしい。最近特に、国内外問わず、新しい分野でスピード感のある行動が求められ、指示待ち人間では対応できないような状況が非常に多く現れてきています。ですから自律型であることが重要です。

 要素2 チャレンジングな人材。困難な事でも積極果敢にアタックしてほしい。先ほど少し述べましたが、入社2、3年目の社員でも、お客さまのところに行って話を聞いて、それを自分の中で消化して対応しています。実行するのは大変ですがこうしたことも一例です。

 要素3 グローバルな人材。当社は売上の7割近くが海外になります。技術者が海外のお客さまと接する機会が非常に増えています。単に語学というのではなく、海外の人々と積極的に触れ合って、世の中で何が起こっているのか、世界で何が起きているのか、彼らが何を欲しているのかということを知りたいと思う人であってほしい。

 ——こういう人々が集まり、積極的に面白がって仕事をしてほしいというのが、人事部の希望です。

自社に入社して欲しい学生とはどういう人でしょう

岸 氏 まずは、学生時代にキッチリと勉強した人。するべき事をきちんとしていた人は、すごく魅力的です。私は面接の時に、「当社の事業とあなたの専門はどういう関係性があると思いますか?」といつも聞きます。本当は、関係があるかどうかではなく、この質問により「どこまで真面目に自分の研究をしていたのか」、あるいは「どこまで真面目に当社の事業を調べて勉強しているのか」ということを聞きたいわけです。

 もう一つは、当社の事業に対して興味があるということです。当社で働きたい、当社の中で自分の力を発揮していきたいという意欲があるかどうかです。

 当社は化学系学生の応募は多いのですが、電気・電子、機械系はまだまだ少ないです。しかし、タッチパネルでもわかるように新分野の技術開発には電気・電子や機械の知識が不可欠です。多様な分野から躊躇せずアタックしてほしいですね。

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