技術者・研究者として働き,そして新しい技術や製品を生み出すためには,様々な困難に打ち勝っていかなくてはならないはずです。では,技術者・研究者にとって,大切な知識や能力とはどのようなものだと考えているのでしょうか?
最も回答が多かったのは「課題解決に必要な技術を探し出す能力」で52.0%。やはり技術者・研究者になると,何かしらの課題にぶつかると考えているのでしょう。その課題が解決できる能力が一番という結果となりました。
次に多かったのは「コミュニケーション能力」(40.3%)。会社は組織ですから,一人の力で実現できることには限界があります。多くの人とコミュニケーションを円滑に行うことで,大きな仕事ができるようになるでしょう。
アンケートでは続けて,就職するまでにどのような知識や能力に磨きをかけたいのかについても質問したのですが,ここで1位になったのは「コミュニケーション能力」で56.7%の人が選択をしました。「課題発見能力」(39.7%),「基礎的な学力」(32.3%)が続きます。Q13においてもそうだったのですが,技術者・研究者として活躍するためには,専門知識に長けるよりも,幅広く基礎的な知識を蓄える方が重要だと考えているようです。