理系学生の就職に関する意識について,300人のTech-On!Campus読者に質問し,その答えを紹介する連載企画の第4回。前々回に紹介したように,今回のアンケートでは85%の人が技術者・研究者を目指していることが分かりました(下のグラフ参照)。では,技術者・研究者にはどのような能力が必要で,そして現在,学生の皆さんはどのような能力に磨きをかけたいと思っているのでしょう? 結果を紹介します。

“技術者・研究者(大学等の教育機関を除く)”を目指していますか

 技術者・研究者と一言でいっても,様々な職場において働く可能性があります。では,どのような職種を希望するのかを聞いてみました。

 最も多かったのは「研究/開発」(80.7%)で,約8割の人が選択をしました。研究/開発部門といえば,製品の売れ行きを左右する機能や性能を決定する最も重要な部門とも言えます。そのような場面にやりがいを求めるのは,技術者として自然と言えるかもしれません。

 以下に続くのが「設計」(47.0%)で半分弱の人が選択しました。ここまでは,製品の開発サイクルで言えば上流に位置しますが,3番目に多かった「生産技術」(24.7%)はどちらかというと下流に位置します。近年では,製品によってはモジュール化が進み,設計では差別化が付きにくいとも言われいます。そのような製品では,生産技術がひょっとすると企業の強さをアピールするポイントとなるかもしれませんので,もっと多くの学生に目を向けてもらいたいと思います。

Q12 どのような職種を希望しますか。(三つまで)
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