海外勤務も問題なし

 技術者・研究者の勤務先として考えられるのは,大手メーカーでは本社ではなく,研究所だったり工場だったりします。研究所や工場は,首都圏ではなく地方や,最近では海外であることも珍しくありません。では,理系学生は自分の馴染みのない国内の都市や海外で働くことをどう考えているのでしょうか(Q7Q8)。

Q7 自分に馴染みのない国内の都市や町で働いてみたいと思いますか
Q8 あなたは、海外で働いてみたいと思いますか

 アンケート結果からすると,6割以上の回答者が自分の馴染みのない国内の都市や海外で働くことに対して,抵抗がないという結果となりました。海外勤務に関しては65%以上の人が,積極的に考えています。

 産業能率大学が,新入社員を対象にした調査によれば,約半数が「海外で働きたいとは思わない」と回答しているようです(Tech-On!の関連記事)。働きたくない理由は「リスクが高い」「能力に自信がない」。産業能率大学が実施した調査は,理系大学出身者に限ったものではありませんので,理系学生は一般的に海外志向が高いという言い方ができます。このような高い海外志向を,社会人になっても失わないようにしてもらいたいと願います。