会社でイヤなことを言われた時、失恋した時、友だちに裏切られたと思った時、思いもよらない誤解を受けた時。心ない言葉を投げつけられた時。あなたはどうしますか? 自分の部屋に閉じこもって誰にも会わない。ふとんをかぶって泣きながら寝てしまう。夜中、一人で音楽を聴く。

 落ち込んでいる時は、誰にも会いたくないし、惨めな気持ちになっている自分を見られたくない気持ちがありますよね。でも、そんな時には、部屋に閉じこもっていないで、一人で自然の中に出かけてみましょうよ、というのがひろりんママからの提案です。

木が悲しみを吸いとってくれる

 「子どもが育つ魔法の言葉」(PHP文庫、580円)の執筆者だった故ドロシー・ローノルト博士に以前、お目にかかったことがあります。お目にかかった時は、もう最晩年だったのですが、鮮やかなピンクのスーツを着こなし、あちこちの講演会に精力的に動き回る姿が今も強く印象に残っています。ローノルト博士のきらきらと輝く青い目は、この世に悩みなどないかのように美しく透明で、ひろりんママは思わず「あなたのように明るく生きられたら幸せでしょうね」と口にしていました。

 今思えば、ずいぶんと失礼な感想を口にしたものだと思いますが、その時、ひろりんママは、会社での仕事が思うようにいかず、鬱々とした日を送っていたので、ローノルト博士の輝くような生命力にあやかりたいと、思わず心の奥にしまった本音を口にしていたのかもしれません。

 ローノルト博士は、ひろりんママが何かに悩んでいることを察したのでしょうか。こんなアドバイスをくれました。